57FL 塩分 2006

1957年式は事務所に保管しています。本当は自宅に置きたいのですが、自宅へ通じる道が急で道路への接続部の角度がきつく、腹を摺りそうなので諦めています。無理に通って、クランクケースにヒビでも入ったら取り返しの付かない事になってしまいますからね。

因みに、その道は狭く無理しないと普通車は入れず、路肩に負担も掛かるので専ら軽4で出入りしています。田舎物件には良くある事なのであまり気にしていませんが、気になるといえばやっぱり1957年式です。事務所は海の近くで塩気があります。風の強い日は工場の使用していない部屋の隙間から風が吹き込んでいます。そういう時、海岸に出て見ると、霧が海上から町に覆いかぶさって行くのが見えます。という事は空気中に塩気が充満しているという事で、サビが気になっています。

実は、私の1957年式はサビに強いのです・・・後ろ半分は・・・・。走行時常にオイルが飛び散り程よく車体後部に散布されているからです。オイルは常に漏れています。車体が冷えてると付着しますが、暖まると溶けて流れ出します。長期間駐車してると漏れたオイルが各所に溜まり、エンジン始動し車体が暖まると燃えて煙がモクモク発生しますが大丈夫です。また、車体下の地面に溜まっているオイルを見て、心配そうに指摘する人も居ますが、オイル漏れの原因はわかって居るのでこれも大丈夫です。しかし、車体前半分の鉄部のサビは、引っ越した当初から心配でした。日が経つにつれてフロントフォーク(スプリンガータイプ)の前面部のサビが目立って来てるような気もしていました。フォーク前面は、走行時一番風雨の影響を受ける部分なので、塗装はとっくにはがれサビは浮いていました。しかしこちらに来てサビるスピードが速いようです。スプリング部にもサビが浮きはじめていますし、そう言えば車体各所のオイル散布の少ない箇所は幾分サビてるように感じていました。でも出来るだけ気にしないでいたのですが・・・・。

サビに負けずに頑張って欲しいですが、何か対策が必要です。 先月は、エンジン部取り付けボルトが脱落していたので暫く乗っていませんでしたが、ボルトを調達出来たので1kmほど試乗した時に、妙にフロントフォークがヨレる感じがしました。スプリンガーフォークは原始的な構造なので、前からそうだったかなぁ?なんて思いながら、試乗は終えました。それから2週間して乗った時は、角を曲がる時に、ハンドルが取られる感じがしました。スムーズにハンドルが切れず、カクカクッと小刻みに急に切れる感じです。この感じ記憶がありました。ズバリ!原因はハンドルとフロントフォークの接合部に有る、ベアリングの不具合です。という事は、ベアリングがうまく作動していない為スムーズに動く事が出来ず、カクッとなりながらハンドルが切れて行く事になったのです。当然考えられるのは、サビです。試しに走りながらローリングし、ハンドルを左右にきりながらベアリング部をなじませてみると、思った通りハンドルはスムーズに切れ始めました。でも喜んで居てはいけませんね。なんの解決にもなっていませんし、サビは確実に迫っているという事が証明されたと考えるべきでしょう。

さっそく1957年式で見回りに出ましたが、やはり走り始めはハンドルに違和感が有りました。四万十川を見て、1時間チョットのミニツーリングを終えて事務所に帰り、グリスを各部に補充し、溢れたグリスを手にとって、やはり各部に塗りたくって見ました。この1957年式に乗って9年です。オイルまみれはずっとでしたが、サビが気になるのは初めてです。どうしよう・・・・。

注)この記事は2006年12月23日(旧)兎屋ブログからの転載です。