満点の星の下、一夜明かした入野ビーチの駐車場からは、特産のラッキョ畑(収穫済み)と太平洋と、漁港、それに移住後、仕事で使わせて頂こうと思っている物件が見えます。

入野漁港:ここから鯨観察ツアーの漁船が出て行きます。 この駐車場で夜を明かしたのは2回目で、目が覚めるとその物件が見えていて、当然これからの仕事に対してのプレッシャーも有りますが、それより(やるぞ!)と言う気分にさせてくれます。私の場合、プレッシャーを感じる場面でも、こうやれば楽しいかな?とか こう考えれば道が見えるかな?と考える方が多いので、あまり悩まずに済んでいます。自分の性分に助けられていると思っています。
そういえば最近ipodのデータがなくなってしまい。3日ほど悩んでいました。仕事を辞めた時以来の悩みだったので、その事を家内に言ったら嫌な顔をされました。思えば今の仕事で深刻に悩んだことは無かったなぁと気が付きました。それより新しい手芸の事を考える方が先になってたので(しかも楽しいし)

さて、その物件とは10年前まで操業していた縫製工場で、暫く使用されていない為、かなり傷みが激しいのですが、それを自分で何とかすると言う条件で借り受けようと思っています。・・・・・って かなりの出費を覚悟しなければなりませんが、ちょっと長い目で見れば普通に事務所を借りるのと同じくらいの事ですし(たぶん・・・・)一番の動機は。目の前に広がる太平洋の眺めと、広さ!!です。多少の不便は補って余りあると決断しました。
で、 打合せの嵐が2日に渡って繰り広げられると言うことになったのです。事務所の打合せだけではなく、借家のほうのいろいろな手配もしなければ成らないので、2日有ると言えども実際は目が回る忙しさです。 この打合せをどことするのか?と言うと・・・・役場です。その物件は町の管理下にあるからです。役場は仕事を持って来る私のような人を望んでいますが、仕事のやり易い条件があらかじめ整っているかと言えばそうでは有りません。しかし担当の方の思いは伝わって来ますし、いろいろ制約がある中で関係部署の方の協力を沢山頂き、最後は町長さんからGOサインを頂きました。
工場のあたりいったいは大規模公園になっていて、いろんな設備が整っています。その先にはサーファー達がよだれをたらすような波が待っています。

但し、修理に関する費用は自己負担が条件です。ここからが目が回るのです。清掃、整理、大工さん、内装、水道、電気、屋内配線、ネット環境、セキュリティー、これらの話を2日でして置き、あわせて、借家の方の大工さん、左官さん、水道屋さん、等‥。あっという間に夕方になり、せっかくなので、友達になったガラス職人(吹きガラス)さんとお隣の四万十市でお近づきの一杯をしました。
このガラス職人さん、だんなさんは幡多郡の出身で、奥さんは北海道函館の出身。北海道や神奈川県で修行をし、だんなさんの実家の近くで工房を開く為、引っ越して来たとの事です。彼も私と同じ様に物件を町から借りて仕事をしようとがんばっています。
結局、アト1回打合せに行かなければ成らなくなりました。でも私は満足です。ちょうど1ヵ月後の今頃はもう移住しているのですから。この数年、友達も作らず仕事中心で過ごしてきた神奈川県ですが。高知に行けばきっと楽しい仲間が出来るだろうとワクワクしています。すでにその芽は出ています。
PS:夕べ家族で近所にクワガタ採りに行きました。ミヤマのオスを2匹+コクワ2匹ゲットしました。って誰が行きたいと言ったかというと。いつもの中3男子=受験生とも言うです。一人で暗い道をどんどん走って行きます。それを車のヘッドライトで照らしながら(やっぱりこいつは田舎が向いてるわぁ)
注)この記事は2006年6月25日(旧)兎屋ブログからの転載です。