続続 夜明けの像

「機械抄き和紙」という語句に出会ったのは遥か昔の30年前。何となく言いたい事はわかりましたが、モヤモヤ感もありました。

2002年兎屋をスタートし、紙バンド品質のカギは原紙に有ると考え、原紙に集中していると、また「機械抄き和紙」がちらついていました。何故?

まず、小規模製紙会社の抄造マシンで作られる紙の事を、独立系の小規模製紙会社の方が「機械抄き和紙」と言う場面が多い事に気が付きました。

大手製紙会社やそれに連なる業界の人達は「機械抄き和紙」ってあまり言わないですからね。

小規模製紙会社のうち「機械抄き和紙」と言う方達は、割りと和紙に近い環境(抄きモノ・地理・商流)にあるようです。つまり和紙が身近に有ると言うこと。

一方日本には、職人さんを尊敬し、職人気質を良しとする風潮があります。そのような国の人達が、明治維新以後自らの資金で購入した西洋式の機械を、ある目的の元に魔改造するのは自然の流れで、日本人ならではです。

つまり、魔改造の動機となる紙文化が、日本には長く1000年以上も存在していて、その環境にある日、西洋式抄造マシンが入って来たのです。西洋人も知らなかったでしょうね。

始めは大人しく新聞用紙(日清戦争の報道にも使用)等、西洋人指導の紙を抄造していたでしょうが、独自の紙文化を持つ日本人が、和紙(和紙原料+手漉き)風合いの紙を、西洋式抄造マシンで作って見ようと思うのも、自然の流れで、日本人ならではです。

この流れは、夜明けの像をプレゼントしてくれた、粋なアメリカ人も想定外だったでしょうね。ww

このタイミングで、一見すると反意の「機械抄き」⇔「手漉き」がググっと近寄ったのだと思います。✌️スゴイ!

仮に、19世紀後半~20世紀前半の帝国主義時代、西洋列強のA国が、植民地B国に西洋式抄造マシンを設置、現地民に紙を作らせたとします。

その抄造マシンは改造される事なく、何年も指導された紙だけを抄き続ける事でしょう。なぜならB国人が資金準備して自ら購入した機械ではないので、勝手に改造出来ないし、そもそも改造の動機が見当たらないからです。

しかし日本はそうではなかったと言うことです。日本の紙文化の奥深さ、素晴らしさを、ぜひ紙バンド手芸を通じて感じて下さい。続続続に続く。



#新日本和紙
#機械抄き和紙

@paper_band.jp

#兎屋
#紙バンド の紙
#paper_band
#紙バンド手芸
#和紙

#長網 #丸網 #円網
#ヤンキードライヤー
#新聞用紙
#静岡県 #富士市
#富士製紙 #グランドパルプ
#夜明けの像