先日お伺いした紙バンドのかご展(#ギャラリー水嶋 さん/静岡市葵区)で手に入れたかわいらしいかごの画像と、使用している紙バンドの説明です。

なぜこのアースカラー色のかごを選んだかと言うと、カタチのかわいらしさは当然ですが、第2の理由はパルプなのです。
アースカラーって何色?なんとなく自然の…的な感じはします。なのでこのインスタグラム掲載では、展示会で手に入れたかごの素材(紙バンド)について書いてみます。

皆さんが楽しまれている紙バンド手芸(クラフトバンド等と呼ばれています)の材料=紙バンドのおおまかな区別をすると、使用するパルプで2種に分類する事が出来ます。
2種類とは、①未晒パルプと、②晒パルプです。①は文字通り晒し工程を行っていない素の色のパルプで、私はいつも「段ボールのような色です」と説明しています。②は晒し工程を経ているパルプで白くなっています。まぁざっとした説明です。
①は黒、茶と言った濃い色に使い、②はクリームとか、ピンクのような明るい色に使います。②の晒パルプに濃い色を着けるのは不経済ですからね。
で、今回手に入れたかごに使用している兎屋コレクションカラー紙バンド「らっかせい」ですが、この紙バンドに使われているパルプは①でも②でもありません。実は第3のパルプ(ちょっと大袈裟な説明ですね)で、①と②の中間の(晒し工程に調整を加えた)パルプ=半晒パルプを使用しています。
簡単に言うと半分だけ晒した?的な感じです。この半晒パルプの本来の用途は、事務用に使われる明るい色の封筒です。まぁパルプを使う製紙メーカーによって色目は違いますけどね。
紙バンド手芸の専門ショップの兎屋では半晒パルプを100%使って紙バンド(らっかせい色)にしていて、今回手に入れたかごは、半晒パルプのかごと言うことでした。そして(らっかせい色)と言っても染めてはいなくて、つまりこの色はパルプの色なのです。