2018年夏に発売した兎屋の新しい手芸用紙バンド「ゴクボソ★紙バンド」は単色→ストライプ→カスリ染め→パール染め、とカテゴリーを増やして参りました。販売開始してからは割合サクサクと進んでいますが、2015年春の開発スタートからここまで来るのに5年掛かっています。ゴクボソ★パールを出した所でカテゴリー的な目的は達したので、後は広める努力をしながら見守って行きたいと思います。

さて、ホッとする間もなく兎屋はゴクボソ★紙バンドの「次」も考えていました。今回もゴクボソ★紙バンドでお世話になっている静岡市の紙加工会社さんの前向きなご協力の賜物です。
そしていよいよ新商品のゴクボソ★ブレードを発売致します。
\(^o^)/(3月から発売)
過去、紙バンドの延長で、紙糸を編んだ紙製ブレードはありました。私も一時考えた事があります。でもちょっと違うかな?って思い、販売はやめていました。普通のブレード商品は他社さんにお任せし、兎屋はもっとこだわった紙製品にチャレンジすべきだと思っていました。
また、兎屋紙バンドを応援して下さっている、千葉県木更津市の「オサノ手芸店」さんが販売されているブレードとも風合いが違うので、競合することはなく、お客さん達からすると選択の範囲が広がるのも良いと思っています。因みにオサノ手芸店さんには先月お邪魔して、ゴクボソ★ブレードのご説明は済ませています♪ お互い切磋琢磨して手芸用紙バンドの材料カテゴリーを増やしていきたいものです。

ゴクボソ★ブレードの開発裏側を少し書いて置きます。
ゴクボソ★ブレードはゴクボソ★紙バンドにも使われている紙製の極細糸を7本使って編んでいます。極細糸を作るのは大変難しく、見た通り1本1本は細くて弱々しい糸なので、引張強度が紙の加工段階からブレード仕上げまでずっと関わって来ます。
この引張強度は紙加工に要求される永遠のテーマで、紙加工の人ならこれからも悩み続ける課題となっています。その極細糸を編んで、様々な色加工をする事で、新しい手芸材料として誕生したのがゴクボソ★ブレードです。加工会社さんのご苦労がしのばれます。
兎屋は紙バンドの専門ショップですが、紙バンドの事は割と冷静で、紙バンド=紙製品という目で見ています。単純です。しかし紙が重要!いう事は肝に銘じているので、製紙会社さんと紙加工会社さんの相性には特に気を使っています。だからこそ今回のゴクボソ★ブレード発売が実現出来たと思っています。ありがたいことです。