ゴクボソ★パールへの道のり

ゴクボソ★紙バンドの歩みを簡単に書くと・・・・・・・

  1. 2014年暮れ:暮れの挨拶に訪問した静岡市の加工会社さんで極細紙バンドの試作品を発見!試作品をもらい、作家さんにお渡しして第一印象を聞く事にする。
  2. 2015年春(兎屋復活の年):作家さんから面白いね、と言う感想を頂いたので、極細紙バンド開発に取り組み始める。
  3. 2015年春~2017年夏:試作を重ね試作品を作家さんにお渡ししながら品質を探る。但し、肝心の極細紙バンド品質が安定せず1年ほど動きが止まる。
  4. 2017年夏:加工会社さんが一から製造の見直しを始める。
  5. 2017年秋:試作品を渡していた友人の「これって革の手触りだよねぇ」という一言でエンジンがかかる。いつもは辛口の友人なので特別やる気が出た。
  6. 2017年冬~2018春:いろいろなタイプの試作品ができ始めるが、新商品のため未知の事も多かった。
  7. 2018年夏:とりあえず単色カラーから始めようという事でゴクボソ★紙バンドの単色カラーを発売。
  8. 2018年秋:発売後品質が安定していない事が判明し、お客さんの不利益に対応する為に、ご購入数量の倍の商品をお渡しする事にした。
  9. 2018年冬~:第1回目ロットは発注数量が多く兎屋としてはかなりきつかったけど、お客さんの事や、加工会社さんの前向きな姿勢を見ていたので、適切な判断だったと思っています(笑)
  10. 2019年春:ゴクボソ★ストライプのキャンペーンで、ST小巻を配布
  11. 2019年春:ゴクボソ★カスリを発売。
  12. 2019年秋:ブティック社とのコラボキットにゴクボソ★パールを先行使用。
  13. 2020年2月:ゴクボソ★パールの一般発売開始・ゴクボソ★ワイドの限定販売

と長々書きましたが、これらは前振りの話でして、実は私の中で「ゴクボソ★パール」こそ断然本命でした。

ゴクボソ★紙バンドは極細糸を並べて紙バンドにしていますが、幅が狭く、あまり大きなものを編むのには向いていません。しかしその細さと薄さのため、イヤリングなどの装飾品を作るのに適していると思っていました。という事でパール染めが可能と知った開発当初から注目していました。

しかし、もの事には順番があります。そこで①単色カラー、②ストライプ、とここまでは一般的な紙バンドと同じ展開です。そして③カスリ染めを作った時に(この風合いこそ極細紙バンドの特徴だっ!)と思い、(きっとパール染めならもっと良くなるぞ)と確信していました。

2014年の暮れからゴクボソ★紙バンドの開発が始まり、ゴクボソ★パール発売まで5年もかかっています。応援してくださった複数の作家さん達や、加工会社さんの研究心と努力には頭が下がる思いです。

そうそう、静岡市の紙加工会社さんの場合は、社長さんから現場で働く皆さんまでゴクボソ★紙バンドに思いを寄せて下さっていて、要望は特に出していなくても、訪問するたびにチャレンジした試作品の数々を見せてくれるのです!私はこのような会社が少ない事を知っているので、訪問するたびに感激しています。そして打ち合わせの時間はどんどん伸びていくのです(笑)

ゴクボソ★パールはこれからも色数を増やしながらいろいろ進化して参ります。どうぞキラキラの紙バンド手芸をお楽しみ下さい。

因みに、やはり2014年暮れ頃から開発している、別の紙バンド商品もあります。こちらも紆余曲折を経ていますが、やっと本格的な試作品が作れるまでになりました。こちらもお楽しみに!(兎屋/佐野)