#60 顔料墨流し紙バンド2017

単色カラー紙バンドの2017年新色は打ち止めですが、まだ顔料墨流し紙バンド(以下:顔墨紙バンド)の発売が残っていました。そしていよいよ発売開始です。極小ロットなのでお見逃しなく。

①瓶覗き色×山鳩色 試作時代の1パターン。この色具合が良いという意見が多かったので作りました。

2002年春、兎屋を神奈川県藤沢市で始めた時から「不規則連続模様」の紙バンドの事を考えていて、高知県黒潮町に引っ越した頃から試し始めました。高知県時代に実は3回チャレンジをしました。過去にマーブル紙バンドとして発売していたのがそれです。マーブル紙バンドについてはまた取り組む積りですので別の機会に・・・・・

②しろ色×藍色 昨年発表後に頂いたご意見の中に「ジーンズ色」と言うのが有ったので作りました。

さて顔墨紙バンドですが、チャレンジ中に高知県で出会いがあり、不規則×連続が出来そうだという事になり、試作を数回行い、親しいお客さんに試作品をお分けしご意見など伺っていました。高知県をはなれ静岡県沼津市で兎屋を始めたのが2015年、その時はお金もなく動けませんでしたが、2016年秋に正式販売を4パターンで行いました。

③コルク色×茶色 「朧」テーマで作りました。一見色差が無いですが単色には無い味わいがあります。

そして2017年めでたく第2回顔墨紙バンド発売にこぎつけたのです。紙の準備からややこしくて、墨流し加工も面倒だし、紙バンド加工も厄介です。そして手間が掛かるという事は、至る所にワナがあるし、値段に影響します。でも同じような紙バンドばかりではつまらないと思う方は絶対にいると思うので、ここは我慢して兎屋が作るしかないと・・・・・・と言うか、これ、実は楽しい仕事なのです。面倒だけどお客さんがビックリしたり喜んで下さったり。紙バンドの仕事をしていて良かったなぁと思う瞬間ですね。

④淡群青色×若紫色 これも朧を目指しました。色焼けのような感じですが顔料なので色焼けはしません。細く割いて編むと不思議な色合いになります。

という事で今回も4パターンの顔墨紙バンドを作りました。裏側の話もどっさりあるので時々書いて見ます。まずはご案内まで。それと!値段は高いですが安心して下さい。兎屋は顔墨紙バンドで儲けていませんから・・・・・アレッ?