昨年6月に日本ヴォーグ社さんから出版された紙バンド手芸実用書「紙バンドで作るほめられかご本の名前は「ずっと持ちたいかご」と言い、四つだたみ編みと花結び編みの専門実用書になっています。・・・・・なるほど、ずっと持つのね、という事で確かに、紙バンドのバッグは意外に長持ちです。色によっては色あせが気になる色もありますが、色を選び、日に当たらないように保管に気を使えば、かなり持ちます。もちろん紙バンドの品質も長持ちには影響します。これ大事!

本来ならちゃんとした出版社さん発刊の実用書に兎屋紙バンドが材料掲載される事は無いのですが、こうやって一部だけでも使って頂けるのは、紙バンド手芸の1%er(ワンパーセンター)さん向けに、マニアックに紙や紙バンド加工にこだわっている専門ショップとしては、素直にうれしい事です。兎屋の事を知らない人多いですからね・・・・・
さて出版社と言うと記憶があります。兎屋を創業する前までの18年間、紙業界にお世話になっていて、紙代理店(本社愛媛県)と特更製紙メーカー(本社静岡県)で営業活動をしていました。代理店時代は、印刷用紙、包装用紙、情報用紙を扱い、もちろん出版用紙にも携わっていました。また、特更製紙メーカー時代は、少年ジャンプの色更紙をメインとした漫画雑誌の本文用紙の営業をしていたので、出版社と聞くと懐かしいのです。

現在、新聞用紙、包装用紙、出版用紙の需要は減っていて、その代りネットを駆使した媒体が広がっていますが、紙の本が消える事は絶対にないと思っています。紙の頁をめくりながら、開いた頁が綴じないように重しを置いたりして、紙バンド手芸を楽しまれる景色は良いものだと思っていますし、手芸をされる方達の為に特別な紙バンドをご提供する事は、兎屋としてやりがいのある仕事です。
今回出版された「ずっと持ちたいかご/日本ヴォーグ社 定価1200円」は出版に携わった方々の熱意が感じられる上質な実用書となっています。どうか一度手に取って紙バンド手芸の参考になさって下さい。