兎屋創業2002年から今年2016年までの14年の間「ほぼ毎日紙バンド」で過ごして来ましたし、今この瞬間も紙バンドの事を思っています。日によって朝から晩まで考える時も有るし、チラリと思うだけの日もあって、思いの深さは日々それぞれですが、「ほぼ毎日紙バンド」です。 兎屋では店舗の隅で小巻加工をしていますし、小巻加工は家内と私が交代で行っているので、私と家内は日本で一番毎日手芸用紙バンドに触っている人です。「ほぼ毎日紙バンド」を大量に触りながら見ていると、いろんな事がわかります。これはもう説明出来ない世界です。とにかく分かるのです。そしてその分った「感覚」を品質向上に繋げ続けるのが私の仕事です。

兎屋の場合、扱っている二つのブランド「①愛媛県産紙バンド」「②静岡県産紙バンド」のそれぞれの原紙供給先の製紙会社さんと、紙バンド加工会社さんとは、とても密な関係を築いているので、「ほぼ毎日紙バンド」の事を考え、触ってわかる「感覚」を直に2社の製紙会社さんと、2社の紙バンド加工会社さんに伝える事が出来ます。そして(これはまだ伝わっていない)とか、(違う方向に向いている)と感じるとすぐに軌道修正し、正確な「感覚」を伝え、そこから新たな戦いをし、必ず明日の品質に繋げる・・・事をずっと行って来ました。この辺りは兎屋の得意なところです。
しかし!!!!私はとても商売が下手です。これは困った事なのですが仕方ありません。兎屋の販売の所はネットのお蔭に頼りながらヨロヨロ売っているだけです。ネット販売の世界では、強力なショップが沢山有りますが、兎屋はそのようなショップを他人事のような気分で眺めています。紙バンド製品を製紙会社さんと紙バンド加工会社さんとの信頼と技術で高めて行くのは得意なのに、肝心の販売がダメダメです。そんな事をもう14年続けているという話です。
そんな弱小ショップの「兎屋」を応援して下さるお客様の事を考え、「ほぼ毎日紙バンド」のスタイルで過ごしてきた2016年も終わりに近づいています。14年よく続けて来たなぁ・・・・と言うのが率直な感想です。あと数日で今年も終わります。 商売下手の兎屋がヨロヨロ販売している兎屋商品をお買い上げ下さった皆様方「本当にありがとうございました。」そして来年もよろしくお願い致します。 兎屋/佐野