あの日は?あれっ?・・・・1990年代後半年頃だったかな?気になったので当時付けていたノートを見ていたら、平成12年10月13日(金)の記録に・・・手芸用・クラフトカラーバンド用の色糸ひも原紙について、現状四国より10色程購入している件で 多色の可能性について話し合いす、たとえば日本古来色をすべて揃えるという風 又は欧米向けの特色を作る等・・・・・・・
↑のくだりが書いてありました。話し合いの相手は製紙会社のお客さん向けとしてクラフト紙を納入していた紙バンド加工会社のスタッフさんで、そうかあれは2000年の秋だったのでした。当時は静岡県富士宮市のT製紙に勤めていて、製紙会社社員の立場から紙バンド手芸を見始めた頃でした。

翌週の10月17日(火)には自社の幹部と話し合いをしたり、製紙マシンでの色付けについて詳しい方を訪ねて見たりしているうちに、翌月11月17日(金)には関西の製紙会社まで行ってました。その製紙会社も従来の紙だけではだめになったので、ラッピングの世界に活路を求めて頑張っているのでした。もちろん自社でカラー原紙を抄いていました。
紙に色を付けるのはそんなに難しい事ではなく、勤めていたT製紙のメインの仕事は漫画雑誌に使う色更紙だったし、大手製紙メーカーも色上質紙や色中質紙を抄造していました。
「当時は静岡県の製紙会社社員だったので、なんとか自社で抄けないか」と考えていました。それまであまり真面目でなかった会社員の私が、染料や顔料の事や、カラー原紙の抄き方などを調べていました。
しかし、古い工場の時代遅れのマシンでカラー原紙を小ロットで抄く事には限界があり、結局私もその製紙会社を去る事にしたので、静岡県で紙バンド用のカラー原紙を抄く事は出来ませんでした。 現在、紙バンド用のカラー原紙は愛媛県の2社で抄かれていて、皆さんがお使いのカラー紙バンドの紙は、ほぼこの2社の紙です。