失敗の1例 (水引バンド)2016

兎屋紙バンドの仕事は・・・・?、紙バンド手芸ファンの方に楽しんで貰える材料を①企画して、②製造(兎屋の場合は委託製造です)して、③販売する事ですが、兎屋としては①の企画が大事。これをしないと兎屋の意味がないのです。という事で2002年の創業時からいろいろ、いろいろ・・・いろいろ・・・チャレンジして来ました。と言う事はチャレンジ数に比例して失敗の数も多いという事です(笑)

高知県時代、あまっていた水引(銀)バンドをアクセントにバッグを作りました。

今回の記事で取り上げるのは、チャレンジの最初のころの「水引紙バンド」についてです。いや~~~~~がんばったなぁ・・・・2003年か2004年の頃、光る紙バンドを作ろうと考え始めました。因みに手芸用紙バンドはだいたい以下のようなカテゴリーとなっています。

このような使い方だと行けるかもしれません。水引でお試しください

A:クラフト紙バンド(クラフト袋の色、段ボールの色・・・未晒パルプの紙で作られた紙バンド)B:カラー紙バンド(紙バンド手芸のメイン さまざまなカラー原紙から作られています)C:ストライプ・マーブル紙バンド(さまざまな糸の組み合わせを出来たカラフルな紙バンド)

で、AもBもCも光らない・・・・あぁ光る?光を反射する紙バンドを作りたいぞ!と思ったのです。しかし、光る紙はありません。色紙セットに入っている「金」「銀」の紙では、紙バンド加工は出来ません。・・・・とある日気が付いたのが、水引です。

取っ手に埋め込むのならボンドも使わず大丈夫です。

と言うことで、せっせと愛媛県の水引屋さんに通いはじめました。すると、Aという会社に引っかかったのです。その小さな紙加工会社は独特な考えで水引を作っていて、訪問してお願いして見ると、試作品を作って下さいました。

試作品としてご提供頂いた水引バンドは、どれもきれいで金銀がピカピカ光っていましたが、いざカゴ・バッグを作ろうとすると・・・・あれっ?うん?ボンドが付かないのです。仕方ないのでボンドを使う場面の少ない石畳編みで編んでみた所、今度は糸が破けて来て・・・・何と形にはしたけれど、これは手芸材料にはならないと思ったのです。

ボンドがダメなら、と各種接着材を試しましたが、どれもくっつかない、夕方事務所でくっ付けて自宅に帰り、翌朝来てみると、全部はがれているのです。 仲間に相談したところ「なんでもくっつく接着剤はあるけれど危ないですよ」という言葉を聞いたので、水引バンドを手芸用として販売するのをあきらめたという事です。

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