兎屋くらふと(愛媛県産)新ロットの発売を始めていますが、気が付いた事がありました。それは従来の「兎屋くらふと」に比べピッチが多いという事です。
ピッチ:紙バンド手芸をされる方には耳慣れない言葉ですので、この機会にお話しして置きます。ピッチとは一般的には樹脂の事です。製紙の場合はパルプに含まれる樹脂と言う事になります。

ピッチが多い見本として、特に目立ったところを写真に撮って置きました。
紙原料がパルプだけの時代がとうに終わり、古紙が使用されるようになると古紙に含まれる油分もピッチと言うようになりました。これは業界的な言葉です。
ピッチが多いと製紙段階で悪さをする場面が多く、そのような状況で作られた紙は、加工段階で必ずと言ってよいほど悪影響を及ぼします。今朝兎屋くらふとを見て、!すぐに加工会社に問い合わせましたが、加工段階で特にトラブルは無かったようです。確かに紙バンドとしてはしっかり仕上がっています。ピッチが従来より多いけれど、原紙は問題なかったという事です。
但し、私が見たところはやはり以前に比べてピッチが多いのです。結局、古紙を使う(この紙に古紙が何%入っているかはわかりませんが)と言う事は、ロットによって紙の出来が変わるという事なので、これはこれとして先にご説明をさせて頂きます。