2002年春、静岡産という事で始まった兎屋オリジナルカラー紙バンドと仕入れ紙バンドの2本立てスタートは順調で、オリジナルカラーの紙バンドの方は日本伝統色を念頭に、うす色に挑戦したりしていました。しかし2004年秋、仕入れていた紙バンドの入手が突然出来なくなったのです。

そして同時にお願いしていた兎屋オリジナルカラー紙バンドの加工もやってくれないという事です。せっかくスタートした「兎屋」を辞めなくてはならないかも?・・・これは困ったなぁ、と天井を見上げて・・・・あれっ?これで自由になれたじゃん!と思ったのでした。この間たったの5秒!
こうなったら静岡県以外で唯一紙バンド加工をやっているらしい(当時はそれぐらいの情報しか持っていませんでした)・・・愛媛県四国中央市の会社Mにお願いして見よう。もし紙バンド加工をやっていなかったら、その時は「兎屋」は辞めよう、その前にダメもとでお願いしないとね。と言う事で、四国中央市の紙仲間を通じて打診した所、話を聞いてくれる事になり、神奈川県から愛媛県へ飛んで行ったのです。
元々愛媛県出身の私は、1982年四国中央市の紙代理店T商事に入社(東京支店勤務)していたので、以前勤めていたT商事の仲間がバックアップしてくれたのです。割と古い体質の紙業界と付き合うのは難しいのですが、まだ海のモノとも山のモノともわからない「兎屋」を応援してくれたT商事のおかげで今も仕事を続けられています。本当にありがたい事です!!
そして、今まで仕入れていた紙バンドの代わりに、一般的なカラー原紙を作ったのが2004年暮れ、2005年3月に12色のオリジナルだけど一般的な色の愛媛県産カラー紙バンドを発売したのです。それが今の兎屋コレクションカラー紙バンドにつながっています。