富士山南麓は岳南由比の方に「薩埵峠/さったとうげ」と言うところがあり、富士山を見るには抜群の場所として有名です。そして薩埵峠から見る富士山写真には国道1号線と東名高速道路と東海道線の3っの動脈が必ずと言ってよいほど納まっていて、この場所が戦争や災害でダメになったら日本の物流はマヒするなぁと思っていました。
さらに由比から東へ向かったところの富士川河口や、そこから北上する身延道の事を知るに従い、岳南地域の重要性に気付いたのです。
さて最近、根方街道を使う事が多いのです。根方街道は静岡市と三島市をつなぐ古い道で、岳南地域では海沿いを辿るメイン旧東海道と並行して愛鷹山の裾を通る街道となっています。
メインの東海道は浦方路とも呼ばれていたようで浦はもちろん海の事、それに対して山裾=根方の道ということで根方街道と呼ばれています。また根方街道と東海道の間には浮島沼という広い沼地が広がっていたり、富士市の中央部まで富士川河口が広がっていたりで、昔の岳南地域は水浸しだったようです。なので富士川が整備されたり、浮島沼が埋め立てられても大雨が降ると水が出るところも多くあります。
その為、古代から山裾を通る根方街道は水害の影響を受けやすい浦方路(東海道)よりも重要だったようで道が狭いけれど割と若い番号の県道で、とにかくお寺が多い地域でもあります。・・・・と言う事を最近思うようになりました。根方街道は国道1号線より私には合っている見たいです。