陸軍少年戦車兵学校跡 2015

静岡県富士宮市に若獅子神社があります。富士宮市には以前住んでいた事があり馴染みがあります。2年前高知県から引っ越して富士市に来てからは隣町なのでドライブで朝霧高原などへ行くのです。その途中の上井出地区に若獅子神社 があります。実は私はこの若獅子神社へよく行くのです。理由は、神社境内に旧軍の戦車が飾られているからです。

始めて訪れたのは今から10年以上も前、何も知らずにこの辺りを何回か通っていたのですが、ある日目に留まったのが看板に書かれていた「・・・・帰還戦車…」と言う文字、!?その時はそのまま帰りましたが気になって来たので尋ねてみたのです。ビックリしました。

神社境内には赤く錆びた97式チハ車が置かれていました。知らなかった・・・・・・富士宮市の朝霧高原には戦中に少年戦車兵学校があった事は知っていましたが、もっと県境あたりかな?と思っていたし、思えば14~19歳の男の子がこの学校で学び、戦場へ送られて行ったのだと思うとずっしりとした気持ちになったのでした。14歳って子供ではないですか?その子たちが1年足らずの教育で戦場へと言う事は15~16歳の子が戦車に乗っていたという事です。

しかも、戦車性能が当時敵国だったアメリカ軍戦車に大きく劣る為、質・量ともまともな戦ではなく、そもそも南方へ送られる途中の制空権・制海権が連合国に奪われている中での戦場への途中から死と隣合わせであった事などを考えると、さび付きながらも祖国へ帰って来た97式に手を合わさずにはいられないのです。少年戦車兵と言う事は10代の子供達と言う事なのです。恐かっただろうなぁ・・・・