立ち食いソバ・立ちそば・・・を身近に感じたのは18歳の時、学校近くのそば屋でした。小さくて小汚いそば屋は貧乏学生にはうれしい場所で、学食に行けばいいものをわざわざ立ち食いそば屋で食べていました。そしてそのメニューは決まって天ぷらそばでした。
場所は神奈川県藤沢市亀井野と言うところで、小田急線「六会駅」の北側・・・・今ではすっかり景色も変わり、ついでに駅名も「六会日大前」に変わり、小汚いそば屋は消えています・・・・というか、学校へ行く途中の斜面野原で測量実習なんぞをしていたけれど、すっかり住宅地になっています。ずっと昔(昭和53年)の事です。
その後、2年生からは世田谷区三軒茶屋の校舎に移りました。やはり三茶駅付近や商店街の外れには立ち食いそば屋がありました。四国出身の私にとって、真っ黒なスープで食べるうどんやそばを見る度に、遠くへ来た感があり、意外に嫌いな味ではなく、甘めの汁が食欲をそそるのでした。

昭和55~56年頃、露店花屋?でアルバイトをしていた私は都内各所に出没し、各駅付近の立ち食いソバ屋はほぼ把握していました。そして相変わらず天ぷらそば(と言ってもかき揚そばですけどね)中心のオーダーでしたが、いつしか2番手に出て来たのが「コロッケそば」です。と言っても単にかけそばに平たいコロッケが浸かっているだけなのですけど、これがうまい!コロッケがおかずの王様だと思っている昭和30年代生まれにとって、温かくて甘い掛けそばにコロッケと来れば、ある意味ど真ん中なのです。
時が流れ、小汚い立ち食いそばが消えていくに従い、コロッケそばがメニューにない店も出て来ました。たかが立ち食いソバ屋にそば粉の云々は求めません。ぼそぼそで香りの薄いそばで充分です。でも甘くて温かい汁と安っすいコロッケの組み合わせは残して頂きたいものです。昨日熱海駅で食べたコロッケそば・・・・おいしかったなぁ~