家から事務所までほとんど毎日歩いています。歩かないのは出張の時か体調が思わしくない時だけ。集落から国道までの県道1kmを歩いているのは私だけでさびしい道です。地域の数少ない小学生は車で送って貰っていますし、中学生は自転車通学です。国道を除く公園脇の道路や他の集落を通る町道(約2km)はウォーキングやランニングをしている人がまぁ数人いますが、通勤で歩いている人は私だけです。
国道を歩いているとお遍路さんに遭遇する事が多いです。公園道路もお遍路ルートとして地図に書かれているらしくそちらでも良く見ます。四国八十八か所は有名な巡礼街道で毎年沢山の方が来られますが、中でも歩き遍路をされている方を私は尊敬しています。様々な思いを持ち巡り歩く人を見ていると、いつか私も・・・・と思った時期もありましたが、私の性格では無理だろうと思っています。
家と兎屋事務所間の距離4km強のうちお遍路さんに遭遇する道は3km程で歩きお遍路さんは一年中見る事が出来ます。バスなど八十八か所を回るツアーは春や秋の気候の良い頃がピークですが、歩きお遍路さんは年中歩いているようです。
基本的に私は歩きながらいろいろ考え事をしているので、人に話し掛けられるのが嫌です。なので向こうからお遍路さんが来ると出来るだけ見ないようすれ違います。まぁこんな性格なので私にはお遍路が出来ないと思っている次第です。
しかし私の恰好と言えば特に夏の場合、麦わら帽子に白いTシャツで杖をついてリュックを背負って歩く姿を遠目に見れば「ほぼお遍路さん」です。スタンダードのお遍路装束は、笠に白い遍路装束、そして杖をついてリュックを背負っています。(笑)するとどういう現象が生まれるかと言うと、畑で農作業をしているおばあさんがだまって会釈したり、お遍路さんからお辞儀をされたりします。

今朝、公園道路でお遍路さんから話掛けられました。考え事をしながら歩いていたので前からやって来るそのお遍路さんは完全にノーマークでした。反対側の歩道にいたそのお遍路さんが道を横切って私の方へ向って歩いて来る時に発見したので、(あッ)と思い歩度を速めましたが先に「すみませ~ん」と声をかけられました。手には地図を持っています。私は避けようと思って速度を速めた後ろめたさが有るので、それを隠そうと笑顔で「道ですか?」と返事しました。(変な話ですが、それ位お遍路さんが多いと言う事です)
道の説明は簡単にすみました。関西アクセントの60歳後半がらみの白髪おじさんでした。礼を言いながら去って行くお遍路さんに「気を付けて行って下さい」と声を掛けました。で!耳に残る足音で振り返りました。そう言えば向こうから道を横切ってやってくる時も聞いた音です。見るとおじさんは軍足に下駄を履いていました。カツカツカツと下駄を鳴らしながら歩いて行きます。(下駄で八十八か所歩くのかぁ?)いろんな人を見る事が出来るのも遍路道の通勤路です。