ウチの家の下を流れている蛎瀬川(歩いて20秒)には「かわせみ」(ブッポウソウ目:カワセミ科)が住んでいます。毎日歩いて事務所へ通っていますが、その通勤路沿いに蛎瀬川の2か所で、カワセミを見る事が出来ます。頻度としては月に2~3回でしょうか?棲家の場所は特定出来ているので、夕方など待っていれば観察出来ます。カワセミは特徴のある鳴き声(キキーッ)を立てながら水面を真っ直ぐに滑空し、時々流れに伸びている草木の枝先に停まり、じっとしていたかと思うと、エサを求めて水面に頭から飛び込む事を繰り返し、また去って行きます。




カワセミはきれいで格好も良いのでネイチャー雑誌等ではイラストや写真で登場する回数の多い鳥です。きれいな川の象徴の様にも捉えられていて、実際日本全国の川で見る事が出来ますし、市町村の鳥として決められている場合も多いです。しかし、高知県へ移住し、我が家の近くで、あるいは通勤路でカワセミを見ると、微妙な感覚を持ちながらカワセミを見送る自分がいます。
はじめは珍しい鳥に今日も会えた・・・・でしたし、同時にカワセミを普段目にする環境に住む自分をうれしく思ったりしていましたが、カワセミ=清流のイメージを雑誌やテレビで見て来た事を思い起こすと、決してきれいでない川に(都会の川より見た目きれいでも、都会に比べて下水道の整っていない田舎は、生活排水のほとんどを川に流している現実)もカワセミは住む事が出来、自分はそのカワセミを見ているのだなぁと・・・・複雑な気持ちになるのです。