長男が通う高知県立幡多農業高校は年3回「はたのう市場」と言うイベントを行い、幡多農校でとれた季節の野菜や肉製品、林産加工品等を販売します。そのうち秋のイベントは特に「幡多農祭」と称し規模も大きく生徒達のバザー等も合わせて開催され、普通高校で言う所の文化祭です。中でも3年に1回は特別な催しが行われて居て、ちょうど今年(2008年)がその年と言う事で「幡多農祭」前日に記念講演が開催されると言う事でした。講師の方はあの有名な「北村晴男さん」です。


先ず北村弁護士さんから、なぜこの学校に講演に来たのか?の話があり、理由はこの春に幡多農教諭のT先生から貰った講演依頼の手紙に感動しましたという事で、「この様な方が皆さんの先生として幡多農にいらっしゃると言う事を話したくてやって来ました」と言われました。
北村弁護士さんは、「この話をしたら今日の仕事は終わりです」(笑)と冗談を言っていましたが、本当に感動されたのだと思いました。講演の内容は、北村弁護士さんの今までのたどった道、特に長野県の高校時代の話や、高校時代に励んでいた野球部の話を交えながら、これから人生を歩む幡多農生に沢山の話をして下さいました。もちろんテレビの話 も面白くして下さり、テレビから受ける印象とは違う北村弁護士さんを知る事が出来ましたし、私にとっても為になる話で、折角の話を忘れては大変と2~3メモしました。
最後に北村弁護士さんがおっしゃった事は「皆さん感動をして下さい」と言う事でした。北村弁護士さんは相当熱い人で、好感が持てました。


さて、90分の長い講演もあっという間に終わり、生徒達からの質疑応答も終わった所で、生徒会長から「北村弁護士さんへ講演のお礼が有ります」という言葉が出ました。(お礼かぁ・・・・幡多農名物の豚肉とハムの詰め合わせでも贈るのかな?)と思っていたら、「生徒全員起立」という声がしました。でピアノ伴奏が始まりました。(なんだ校歌を歌うのか)と思って、いつもの様に舞台脇に張り出している歌詞を眺めていましたが、あれ?いつもの曲と違います???!
アッこれはもしかして・・・・舞台を見ると座っていた北村弁護士さんはビックリした様子で立ち上がり自ら演台に戻って行きました。そして歌の最後の箇所を一緒に歌ったのです「・・われに金鵄の光あり」と。何と幡多農生が歌っているのは、北村弁護士の出身校である長野県立長野高校の校歌だったのです。歌は1番から3番までありすべて大きな声で生徒達は歌い終えました。幡多農の校歌を歌う時より断然素晴らしい歌声でした。北村弁護士は感極まった声で「この歌を甲子園で歌うためにがんばっていました」と話すだけで、後は言葉にならず眼は真っ赤になっていました。
♪長野高等学校校歌♪
① 山また山の はるかたに そびゆる白馬の 雪の峰 真澄める姿ぞ われらが命 起てよ いざこぞりて われに 金鵄の光あり
② 草木もなゆる 真夏日に うずまき流るる 千曲川 とまらぬ力ぞ われらが命 起てよ いざこぞりて われに 金鵄の光あり
③ 仰げる空に きはみなく ふみ行く大地の はてしなき ゆたけき心ぞ われらが頼み 起てよ いざこぞりて われに 金鵄の光あり

この講演会で一番感動したのは、たぶん「北村弁護士さん」だったと思います。もちろん私も感動しましたよ。尚、長野高校の校歌を歌うというアイデアは北村弁護士さんへ講演依頼の手紙を書いたT先生のアイデアだったそうです。さすがです。