同じ集落に住むMさん(大家さんとは違う人:うちらの集落にはM本姓が多いのです)と最近仲良くなっていて、この間Mさんの家の庭で二人で飲んで居ました。その時、私が「焼酎のお湯割りを下さい」と言うと、古い梅干しと新しい梅干しを持って来て、Mさんが「ちょっとこれ」と言って説明してくれたのが100年以上前の梅干しです。
うん?百年前の・・・・と言うと2008年マイナス100だから=1908年というと、明治41年。しかしMさんの話だと、「いやもっと古いです、江戸時代には届かないけど、明治の前半だろう」と言う事です。食べて見ました!これ食べられるのです。お世辞にも美味しいとは言えませんが、100年以上前の食物が自分の胃袋に入って行くのだと思うとちょっと感動です。


Mさんのおばあさんのおばあさん(ひいひいばあさん:曾祖母のお母さん)が漬けたと言う梅干しは、Mさんが子供時分に住んで居た今は無き古い家の天井裏に保管されていたようでMさんも存在は知っていたのですが、その家が壊された時に一緒に梅干しの壺も無くなったと思っていたそうです。ところが近年ひょっこりおばあさん(今も御健在です)が壺を持って訪ねて来て驚いたとの事。
加工食品で100年以上前の物は?とすぐに浮かぶのが葡萄酒。ワインの中には年代が古い程珍重される物があります。お酒は腐る事が無いので洋酒や日本でも古酒と呼ばれるものがあります。冷蔵庫が無かった時代、塩や砂糖などを利用しあるいは乾燥させて、様々な農水産物を加工し、とにかく保存させる事に工夫をして来たのが我々人間の歴史だったようです。
現在の食品加工の狙いは、付加価値を付けおいしくして商品価を高めると言う事から考えると、けっして美味しいとは言えない保存食料時代の乾物や漬物類が、本当の意味での生きる糧だったのだと思いながら、一粒かじって見ました。