2006年7月25日。高知県幡多郡黒潮町に移住し、いろんな人との出会いが有った中で、一番お世話になっているのが「大家さん」です。私の人生48年ちょっとのなかでも、これほどやさしい人はいませんでした。常に私達を気にかけてくれていて、心の中では(高知のお父さん)と思っています。なのでなにかお返しをしたいと、いつも心がけているのですが、本当に遠慮深い方で、隙をみせてくれません。で、10カ月ほど前の事です。大家さんちの前でおしゃべりをしていたら、ひょんな事からペットの話になり、大家さんが「・・・ヤギはいいねぇ・・・」とおっしゃったのです。(しめた!ヤギだな!)その日は何食わぬ顔で帰り、さっそくネットを駆使して、ヤギの入手を企んで見ました。

大家さんと私、2人とも仕事を休んで、朝からヤギ小屋作りに取り掛かりました。

骨組みが出来ました。大工仕事がへたくそな私は、専ら大家さんのお手伝いです。

小屋の強度は台風に耐えられるかどうか?高知の台風は数も勢いも半端じゃないです。

屋根はベニヤ板とトタンの2重構造です。5月の涼しい風が吹き込んで来ました。
ところが、ヤギってあまり売って無いんですね。ヤギ販売のホームページを見つけても古い情報だったり、遠方だったり、高かったり・・・・・で、パソコンを閉じて考えました。(ヤギは貰うしかないな、必ずどこかにヤギがいるハズだ)と思った瞬間、すぐに思い出しました。そうそう、幡多農業高校に行く途中の畑の真ん中に、いつもヤギが遊んで居るじゃないかぁ・・・・!さっそくヤギ小屋に人がいる時を見計らってコンタクトを取って見ました。すると、「ヤギはドンドン生まれるので、欲しいなら差し上げますよ」とおっしゃり、今度生まれたら連絡してもらう事になったのが去年の秋でした。そして初冬に頂いた電話では、「オスが2頭生まれましたよ」と言う事でしたが、オスは気性が激しいのでメスを頂きたいとあらかじめお願いして居たので、冬のはお断りしていました。

学校は休みなのですが、馬術部でしごかれて帰って来た長男も、小屋つくりに参加です。

簡単に出来ると思ったのですが、意外に手間取り夕方になってやっと完成です。
年が明けて2月、またお電話を頂きました。今度は2頭ともメスが生まれたという事です。しかし乳離れまで数か月掛かるので、引き渡しは5月か6月ですねと言う事でした。一方大家さんにはヤギの話をしていましたが、ヤギは匂いも有るし、鳴くしで、大家さんは気にして居なかったのですが、奥さんが近所の人に悪いからヤギはちょっと・・・・と言う事になっていました。しかし大家さんは「僕は飼いたいんだけどねぇ」とおっしゃるので、家族と話して、ウチの庭でヤギを飼おうと言う事になり、大家さんも「それはありがたい、一緒に飼おう」とおっしゃって下さったので、晴れてヤギを飼う事になり、ソロソロ引き取りの時期も近づいたので、大家さんと私とでヤギ小屋作りをする事になったのでした。

完成がうれしくて小屋に入ったり出たり・・・・・。今夜からヤギ関係のブログを見ながら情報収集です。

記念撮影 : ヤギが庭に居る生活ってどんなだろう???わくわくします。それにメスなら散歩も可能らしいです。
2009年1月から【庭に住むヤギ】は【庭に住んでいたヤギ】になりました。事情があってヤギが飼えなくなったのです。ヤギは元飼い主さんが快く引き受けて下さり、新しい環境で他のヤギと一緒に暮らしています。残念です・・・・。