連休最後の日、ひとりで山を歩いて来ました。
このルートは1年前に通ったコースで、高圧電線塔をつなぐメンテナンス用山道の為、手入れが行き届いています。最近では観光地の山道と高圧電線山道以外の山道はほとんど廃道化していて、とても歩ける物ではありません。

久し振りに登ると尾根沿いは伐採されていました。目的は高圧電線の保護です。切り出した木が沢山放置しています。薪になりそうです。

見晴らしがよく、遠くに私達の住む集落が見えました。こうやって見るとすごく山奥に住んでるようですが、あまり山奥ではないですよ。
子供の頃は家族で近くの山にお弁当を持って遊びに行く事が多かったし、その頃の山道には 木馬(きんま) 用の横木が山道に埋め込まれていて、子供心に(汽車の線路みたい)と思っていました。木馬(きんま)って知ってる人は40代後半以上ですかね?なつかしく思い、検索しても出るのはトロイの木馬か、遊具の木馬なので「木馬 切り出し」で検索しやっと見つけました。木馬(きんま)は過去の物、民俗文化財になったのでしょうね。

尾根沿いの道はほとんど木に覆われていて見通しは効きませんが、ひんやり涼しいです。

テレビで見た鉄塔マニアの人を思い出しました。電気を通す為の様々な苦労がしのばれます。
このような高圧電線の管理山道をつないで歩くのも面白いとは思うのですが、途中所々に現れる分岐(廃道化しています)に興味が有ります。そう言った道は、今でこそ役目を終え廃道となっていますが、30~40年前には生活道路として当たり前に使われていた道がほとんどで、仮に車での移動が無いとしたら、このような廃道が意外に拠点をつなぐ近道だったりします。大家さんに依ると「子供の頃は山を越えて小学校に通っていたよ」と話してくれました。昔の生活道路は過去日本中いたるところに存在し、消えつつある道です。どうせウォーキングするなら、○○街道と言ったエラそうな道では無く、こういった近歴史的な道を歩いて見たいと思っています。

国道56号線。歩き易いですが、車が横をビュンと飛ばしていくので鳥の声さえ聞こえず、しかも排気ガスが。

所々のヒノキ林の下にはシダが一斉に若葉を見せてくれました。照葉樹林とは違い、人口林は画一的です。

視界が開けると太平洋、入野海岸が見えます。眼の前の電線は仕方ないですね。

兎屋事務所は写真のほぼ真ん中、林の向こうに在ります。海岸まで100mかな?