続き・・・・・

カヌーツーリングの場合、ダムや堰が無い事が第一条件で、条件が合致する大きな川と言えば、四万十川と十勝川ぐらいだそうです。
それとダムの話にも通じますが、水量が豊富な事も大事な条件で、日本の川の水量はとても少なくなっているようです。


師匠のS君。アウトドアの世界で半生を送って来た先が四万十川だそうです。気持ちの上ではまたどこかへ行くかも・・・と言いながらも。またこの春戻って来ました。
小学生の頃家族で宇和島から江川崎までやって来て、民宿に泊まり川で遊んだ記憶がよみがえりました。その川が四万十川とは知らずにいました。

緊張でスタートしたカヌーツーリングも2~3ヶ所の瀬を越えると余裕が出て来ました。でまた戒め(イヤイヤこう言った時が沈する時、まだ気をつけなければ)・・・・・と思いつつ、緩やかの流れの所では、ボッ~~~として見ました。予報に反し曇り空でしたが暫くすると青空になり、時に風が止むと一気に春めいた川岸の風景が広がります。オートバイツーリングと違い、爆音のない世界。瀬では水音がしますが、ゆったりと流されて行けば風の音と鳥の音だけ・・・・・と思ったら、製材工場のマシンの音と村の有線放送の大音量が聞こえたりで、それはそれで四万十川の景色です。

漂いながら川やカヌーの話をしました。何故四万十川なのか?地元の人には当たり前の環境で、魅力に気付いていない人も多いようです。
魅力?確かに空と山と水しかないけど、他所から引っ越して見れば比較も出来るし・・・!考えている内に次の瀬が迫って来ました。


夏なら橋の上から飛び込んで遊ぶのが ”流儀”です。これぞ日本の夏かな?今日は10km強のツーリングでした。もうすぐゴールです。
「岩間の沈下橋」はポスター写真によく出ています。のどかなこの景色、本当は回りでどんな音がしていると思いますか?答えは最下段

ツーリングと言っても私が行っているオートバイのそれとはかなり趣が違っていました。人の力と流れの力でゆったり静かに(音は聞こえてもカヌーは静かです)漂って行く今回のようなカヌーツーリングは、スポーツでもレジャーでもありません。確かにスポーツ種目で「カヌー」は有りますし、アウトドアレジャーの範疇でもありますが、川を流れて行く(川に流されて行く)事に東洋的な思想の一遍を感じました。カヌーは少人数で漂うのがよろしいようです。

ツーリングを終えて車を取りにスタート地点へ行く途中、道の上からもう一度景色を眺めて見ました。
ここがツーリングのゴール地点。ロングの場合なら更に下って、四万十市内まで行くそうです。

さっきの答え:(実は製材所のマシン音と、有線放送の大音量はこの地点で聞こえて居ました。S君と顔を見合せて笑ってしまいました。)