ウチは男の子2人、子供の頃は静岡県富士宮市に住んでいて、毎日子供と一緒に公園に出かけたり近所を散歩するのが家内の日課でした。雨の日も寒い冬の夕方も散歩に出ていて、そんな事をしている家はウチだけでした。
その頃は「公園デビュー」という妙な言葉が出始めた頃で、近所付き合いの苦手な母親が、公園で子供を遊ばせるのに悩んで見たり、公園に来る母親間で派閥や上下関係が出来たりして、最近はあまり聞かなくなりましたが、同じ現象が続いているのでしょうか?しかし、家内はそんな事はへっちゃらと言うか全然気にしてなくて、あっちの公園、こっちの公園、あっちの小川、こっちのあぜ道と、好き勝手に子供をつれて遊ばせていました。

我が家では特別な本。ウチの兄弟は物心ついた時から毎日開いていました。この本実は2冊目です。

このページを見て、本を作った人達の心意気を感じました。カブトムシだけではないという事を・・・。

海や川、沼・・・いわゆる水辺の生き物が充実している本で、結果うちの兄弟は川好きになり、四万十川の近くに移住しました?勉強は苦手ですが、生き物は今でも好きです。

富士宮市と富士市の境にある天間地区は富士山の湧水があり、水がきれいでザリガニの宝庫でした。因みに近くの天間小学校はサッカーの川口選手の母校でした。
元々草花や鳥の名前を知っている家内は、歩きながら子供に名前を教えたり、実などを採って遊んでいたので、子供達はよく名前を知っていて私はかないません。で、当然男の子なら虫。と言う事で買って与えたのがこの本「ちいさないきもの」(ひかりのくに)です。偶然買った本ですが、実に内容の濃い本でさすが関西の出版社!特に生き物の飼育方法は、丁寧に書かれていて、マイナーな生き物を登場させ、カブトムシだけが生き物じゃないぞ!と言う姿勢に驚いたものでした。公園デビューに悩み、婦人誌の公園デビューマナーを読むより、マイナーな虫の飼育を子供とする方がもっと世界が広がるのにと思ったものでした。

キャンプに行く時は必ず携帯していた本です。現場で「オイカワ」等を捕まえ、バケツに入れて悦にはまっていました。採って持って置くのが好きみたいです。

岐阜県の山中でのキャンプ中、目の前の河原で「ヒダサンショウウオ」を見つけた時は感動しました。今でも情景を覚えています。「本当にいるんだ!」図鑑と自然がつながったのでした。