1月1日からウォーキングをしています。風邪気味だったり、雨が続いたりしていて歩かない日もありました。しかしそれ以外はほとんど毎日歩いていて、今日も午前中歩きました。ただ、交通の便が悪い土地なので、バスや汽車を組み合わせて、方々歩きまわると言うような事が不便で、バスなどを利用したければ、ちゃんと調べて行程を組むと言う手順が必要になり、(私は)めんどうです。なので、いつも同じ景色の所を歩く事が多く単調です。これが都会だったら、行き当たりばったりでも地下鉄は数分毎にやって来るし、電車・バスを利用して歩けますし、見所も有るというものです。ただ、田舎のいい所は、景色の良い事と、道で行き交う人が少なく時として誰もいない所を歩けるので、歩きに集中出来るし空気も(国道以外は)きれいです。

今日の午前も・・・・。健康の為と言うのがウォーキングの理由だったので、家でゴロゴロではまずいと歩き始めたのですが、事務所にも行く用事はなくハテ?どこを歩こうか?と、川沿いをぶらついていて思い出しました。去年歩いた高圧電線管理用山道で、途中枝分かれしていた道が有ったのを思い出しました。そうだ!そこを歩こう。実はこの道、長男も見ていて「途中で崖が崩れていて引き返した」と言っていたので、自分の目で確かめようと思ったのです。山への入口はいつも歩いている道の脇からすぐです。10m入れば人気はなく、風と鳥の声だけ・・・・?今日は違いました。
竹藪の奥に人がいます。この時期このあたりはイノシシ狩りの猟師が山に入る事が多く、毎日軽四トラックの荷台に猟犬の檻を積んだ車を見かけます。(しょっちゅうですし、向かいの山で犬が大騒ぎをしている事も有ります・・・当然猟をしているのです)なので、相手に(今ここにいるのは人間だよ)という意思表示をしておかなければならないので、竹藪の脇を通りながら大きくシワブキをしました。
分岐はすぐです。電線管理用の山道はさらに登って行きますが枝道は下り気味です。で、枝道に入ったとたん、道の雰囲気は変わりました。道の真ん中に竹やササ、いろいろな植物が生えています。それに倒れた雑木や竹が道にかぶさっています。時には乗り越え、時にはくぐりをしながら行くと、長男が見たらしき崖崩れの所に出ました。しかし観察しているとなんとか通れそうですし、その向こうに道(廃道)が続いています。これは行かねばと、そこをクリアすると、歩きにくい事には変わりはないのですが、割と道らしく続いています。そう言えば大家さんが「昔は小学校まで山を越えて通ったよ」と言っていたのを思い出しました。きっとこの道の事だろう、するとゴールは小学校の上の所に見えていた道かも・・・。これはいけるかな。
しかし、甘かったです。なんとか廃道を終えて開けた先に有ったのは小屋です。道はなくなり小屋が目の前に立ちふさがっています。この小屋の人は知っている人ですので、小屋の中に一旦はいり、表に出る事も可能とは思いましたが、不法侵入も嫌だしと言う事で、引き返す事に。でもさっき下って来た廃道に戻るのも嫌だし。
こうなるとカンです。こう言う時のカンは自信あります。地勢を読んで行きます。あまり引き返すと上がってしまいどうにもならなくなるので、意識を下に向けながら歩いていると、沼のようになっている所に出ました。と言う事はどこかに水の出口が有るかも?と言う事で入って行くと藪ですが平坦です。良く見ると石垣が有ります。どうやら放棄された畑のようです。こういった畑はこの地方にはたくさん有ります。もう畑の面影は有りません。すぐ向こうに田んぼが見えるので、水の流れを探していると古い水路らしきものを発見し、それを伝ってやっとの事で、(地上)に降り立つ事が出来ました。最後の小屋が無ければ通勤に使えたのになぁ・・・と、思いながら、じゃあ小学校の上の道はどこに行くのだろう?今度行ってみようと思いました。