再生紙の事を考えていると気が滅入って来ます。そう言う時は兎を見るに限る。
兎屋では家で兎を飼っています。(だから兎屋とも言います。もっと深い意味もありますが・・・・)長男がまだ小学1年生、次男が2歳の頃の春、当時住んでいた静岡県富士宮市の社宅の庭がやたら広くて、しかも家と庭を取り巻く土地も会社の持ち物で、それらの空き地も含めて雑草退治が私の使命でした。尤も特に会社から指示されていた訳ではありませんが、性格として雑草と闘って勝ちたいと言う気持ちが強く、草刈り機で、あるいは火炎放射機で・・・・といろいろ試していた頃、こんなに草がはびこるとこちらが参ってしまう。何かほかに方法はないか?と言う事ですぐに浮かんだアイデアがヤギに食べさせよう・・・・しかしヤギを飼うとなるとちょっと気合いがいるような気がするし・・・・。と言う事で。

なんだ、兎が居るじゃないか!兎ならどんどん草を食べるしと言う事で、家内が富士宮市内のペットショップに行き一羽1500円の子ウサギを飼って来ました。いわゆる雑種の兎です。で、さっそく私が庭の雑草がはびこる所にその子ウサギを置いて見ました。小さな子ウサギは手のひらに乗るぐらいの大きさです。・・・・・???!これはイカン!背丈の高い雑草地帯の真ん中に、小さな子ウサギがブルブル震えて縮こまっています。すぐに家内に向かって「これはいかん、無理無理、しかし買ってしまったしねぇ、じゃあこの兎家の中で買おう」と言う事で、その日から兎との生活が始まったのです。以来10年以上。動物に興味のない私が、兎だけは別だと思うほど、兎好きになっています。ウチの兎は気の強いオスで、その為去勢を施していますが、それでも主張が強く、絶対に抱く事は出来ません。家内は抱っこしたいようですが、私は我慢です。兎はデリケートな動物なので、ストレスを与えると寿命に響くし、散歩や旅行は絶対にやめた方がいいです。


右:鉄砲で撃たれた獲物状態。心を許し腹を見せて寝ているのを見ると、こちらまで癒されます。
そう言えば数年前の事です。暑い夏の日、ツーリングで行った先の湘南海岸で休んでいると、若いカップルが炎天下の砂浜を歩きながらこちらに向かって来ました。見ると女性は何やら動物を抱えています。いかにもわがままそうなその女性が抱えていたのは兎でした。(アラアラこんな所まで兎かよ)と見ていると、熱い砂漠状態の砂の上にその兎を降ろし、リードで引っ張ろうとしています。(アホか死んじゃうぞ)しかしその女性は、そんなことは気にしない状態で、なおもリードを引いていて、兎は暑いのか?怖いのか?両方なのか?固くなっています。一緒にいる男性は見るからに気が弱そうなタイプで、腰をかがめて兎に声を掛けていますが、女性に注意する訳でもなく・・・。(あぁ・・・お前もか)その光景を見て、いつもの如く注意しようかな?と思いましたが、馬鹿なカップルといえどもカップルに声をかける気は有りませんでした。

そんな事もあって、ウチの兎にはストレスは禁物です。長い旅行の時は家内の実家に預けますし、散歩は厳禁。引越しの時、神奈川から高知までの移動には気を使い、兎の為にフェリーを使ったりしていました。たった1500円の兎ですが、ウチの家族にとっては家族の一員ですし、少しでも長生きをして貰いたく思っています。一般に飼い兎の寿命は7~8年だそうですが、ウチはどうどう10年以上。中には14年以上も長生きの兎もいるようです。因みに野生の兎の平均寿命は1.5年だそうです。キビシイ!
家で飼う兎の長所:静かです。(これは大きい長所ですよ)匂いません。(消臭作用の有るペレットを主に食べさせます)見ているだけで癒されます。散歩は必要有りません。トイレは決まった所でほぼします。目が合って心が通じた時に呼べば来ます。昼間は部屋の中を自由に歩かせることが出来ます(ただし夜は安全の為ゲージに入れます)
家で飼う兎の短所:かじります。(特に若い時期、コード系は注意)ストレスに弱いです。(散歩や旅行はダメ)犬のようにしつけは無理。犬のような関係は作れません。猫のように抱っこは難しいです(個体差は有るようです)