この問題はこれから大きくなるでしょう。
※日本製紙、古紙100%コピー紙も偽り※
再生紙年賀はがきに古い紙=古紙を1%から5%しか配合していなかった日本製紙が、「古紙100%」と銘打って製造していたコピー用紙の古紙の配合率を偽装し、実際には古紙100%ではなかったことが、JNNの調べで分かりました。環境に配慮して日本郵政が古紙を40%配合するよう求めた再生紙年賀はがきに、古紙を1%から5%しか入れていなかった日本製紙。私たちには、内部告発が寄せられていました。「その他、洋紙についてもかなり公称配合と実配合との乖離があるのが実態です」<内部告発メールより>私たちは年賀はがきだけでなく、製紙メーカー各社が製造している「古紙100%配合」とされるコピー用紙についても、メーカー名を伏せて専門家に持ち込み、分析を進めていました。紫外線で光る繊維。上質な古紙や、ちらし古紙が入っていることの証だと言います。分析では、この光る繊維の割合を算出したり3種類ある紙の繊維のうち、どの繊維がどの程度入っているかを調べたりしました。一方で私たちは、日本製紙が「古紙100%」として製造していたコピー用紙の古紙の配合データを入手。分析結果と照合したところ、「古紙が100%配合されていることはありえない」と確認されたのです。日本製紙は去年4月、「古紙100%の再生紙の製造を取りやめる」と突然発表していました。取材に対し日本製紙は、「調査中でコメントできない」と話しています。環境省は既に、日本製紙と業界団体にはがき以外の紙製品全般についても古紙の配合率を調査するよう指示していますが、古紙100%を偽った「エコ偽装」とも言える今回の事態に、大きな波紋が広がりそうです。
(TBSNEWSi2008年1月15日17:45)・・・・・・・NEWS・・・・・・・
あ~~~あ、思った通りの展開と言うか、これからもっと出て来るでしょうね。紙は多くの産業に深く関わっているだけに、各業界、各事業所さんが環境ISOことISO14001等の取得時に再生紙の使用を謳う場面が多いですが、元来定義のない再生紙にどのくらいの保障がなされているか疑問です。結局それぞれの製紙メーカー印の有る使用原料確認書が出ればそれで通るし、部外者が疑問をはさむ事は不可能なので、後の祭りになってしまう場面が多くなると言う事です。・・・・・日本製紙は去年4月、「古紙100%の再生紙の製造を取りやめる」と突然発表していました。・・・・あたりからもしや?という気はしていました。古紙が高騰して手に入りにくい状況は数年前から続いていたし、品質の安定した古紙を集める事は大手メーカーといえども至難の業と言う事です。再生紙を取り巻く環境は、まだよく認識されていません。再生紙ならなんでもOKと言う風潮が、今回の下地なっている訳で、確かに製紙会社の責任は重いですが、それぞれの立場から見ると、製紙会社自身も再生紙イメージ先走りの犠牲者になっていると思います。先ずは再生紙の定義をちゃんと作る事と、環境に対して果たして再生紙がどれぐらい役に立つのか?あるいは逆に負荷が多くなる場面が有るのかを検証し、しっかり告知して行く事が大切だと思っています。今回の事がきっかけになれば良いのですが。この問題はしっかり見守って行く積りです。