香美市土佐山田町 2007

高知県高知市の東10数キロの所に有る高知県香美市は2006年の平成大合併で誕生した町で、合併前は香美郡と呼ばれていた所です。太平洋に向かい広がる平野地帯は温暖な気候と交通の便に恵まれ農業の盛んな地域で、旧香美郡の主に北部が香美市、南部が香南市となっています。特に私と縁が有る土地ではありませんが、小学生の頃家族で行った(龍河洞)の思い出や、大学時代の先輩の実家(農業)が旧香我美町にあり、遊びに行った思い出が有ります。あとはこじつけですが(エチオピア饅頭)に驚き、何年か前旅行の際に買った事が有りました。で、今日。香美市に行って参りました。

目的は幡多農馬術部の練習試合の見学です。練習試合と言っても小さな馬術クラブでの親善試合ですが、実は今日、ウチの長男の初試合と言う訳でして、1週間程前から試合が有る事は知っていましたが、本人も「見に来ないで!」と言っていたので行く積りは有りませんでした。しかし2~3日前の夕食時「見に行ってもいいか?」と尋ねた所、「別にいいよ」見たいな返事だったので、心の中では(しめた!)と思いながら興味のない振りをし、特にこの話題に触れず今日に至ったのです。この春幡多農高入学と同時に幡多農馬術部と言う全く未知の世界で朝から晩までがんばり、やっと試合と言う形で馬に乗る日が今日だと思えば、やはり家族で遠くからでも見て置きたいと思うのが人情です。

但し幡多農馬術部は高知県西南部に所在する為どこへ行くにも(遠い)というハンデが有り、今朝も集合は4:30、その為起床は3:30という超早朝で、長男を一旦学校まで送り届けた後仮眠し、家族は7:00起床、出発は7:30となりました。家から会場のある香美市土佐山田までは2時間強、到着した時にはそろそろ試合の始まる時刻でした。家族は車で行くだけでいいですが、馬術部は馬を馬運車に乗せる所から始まり、車を先生が運転し、クネクネの国道56号線をソロソロ走って3時間強の道のりです。これじゃあ試合会場に着く前に疲れてしまうかも・・・・ですが、みんな黙々と準備し、試合になると気合入りまくりです。試合会場に入るまでの事や、試合中の馬術部顧問のK先生の指導、それに生徒達を引率していただいているN先生の御苦労は、ちょっと考えただけでも頭が下がる思いで、それだけに、全くの素人の部員達が、障害を飛び越えて行く姿を見ると、上手下手と言うより感動が先に立ってしまいます。また、毎度思うのですが、自分ならとっくに(4月の上旬で)辞めていると断言出来るだけに、毎日の練習と馬の世話にはひたすら驚きを持っています。

さて2~3年生は、すでに試合経験も豊富で、今日のような練習試合は真剣では有りながらも余裕を見せていました。しかし1年生にとっては全員初めての試合です。特にウチの長男はガチガチに緊張し、それが馬にも伝わって練習のようには行きませんでした。でも大丈夫、しっかり私も緊張してカチカチになって見ていましたからね? 馬術競技は以前このブログで書いた通り心臓に悪いです。他人の競技を見てもヒヤリとする事がザラです。今日は地元のクラブさんと幡多農馬術部オンリーの試合で、試合前の先生曰く「遊び見たいな試合ですよ」とニコニコしていましたが、試合が始まると雰囲気は一変し、先生のいつもの怒号と生徒達の必死な声が行き交っていました。私と家内と次男は最後まで試合を見ていて今日のこの小さな試合が、実は大きな練習になっている事に気が付きました。これから生徒達がどんな成長を遂げるのか?楽しみな一日を過ごして来ました。さて夜8時過ぎ、学校へ長男を迎えに行きました。馬を馬運車から降ろし、世話をし、ミーティングをし、やっと馬術部の一日が終わりです。でも、明日はまた6:30集合だそうです。そして明後日も。