時刻表 2007

健康の為に始めたウォーキング、すぐに楽しさに気が付きました。というよりこのスタイルが私には合っているようです。従来運動嫌いで、コツコツ努力の苦手な私が、「・・・・健康の為に体を動かし適度な運動を・・・・」と言われてもどれも続きませんでしたが、ウォーキングは違っていました。

これでも一応健康(特にお腹の出っ張り)は気にしていたので、移住しての初めての冬には事務所の往復に自転車を使ったりしていましたが、自転車に乗って苦しい(つまらない)と言うのが先で、自転車で通わなければ体に良くないぞ!という脅迫観念が有った事は確かでした。そう言えば昔オフロードタイプのオートバイで林道へ通っていた頃、いずれは自転車、さらには徒歩旅行になっていけば、より自然に親しめるね、と友人達と話していた事が有りますが、10年前にオフロードバイクを辞め、ハーレーダビットソンの世界に入り、とうとう1957年式にドップリ浸かってしまっていて、自然に親しむどころか、最近のエコロジーブームとは全く反対方向の乗物に乗ってあちらこちらへ走っていく生活になっていました。

なので、今年の初めに家内から(来夏北海道1ヵ月自由オートバイツーリング)の権利を貰った時には、当然1957式で行く事が前提で楽しく北海道ツーリングを想像していましたが、この夏始めたウォーキングの影響で、ウォーキングを始めて一週間後には(・・・来年の北海道は、オートバイと徒歩旅行の半々だな・・・)と思っていたのが、今ではすっかりオートバイは消えてしまって、来年の夏は歩いて北海道!の為の訓練を兼ねたウォーキングの毎日となっています。何事も目標を持てば俄然強くなるO型の私は、歩きながら徒歩旅行のスタイルを検証する毎日になっていてそこで登場したのが時刻表です。オートバイツーリングの場合、北海道位の広さだと、まず山の中で野宿しなければならないと言うような状況にはなりませんが(逆に野宿を求めていく場合は別として)徒歩旅行だと、何もない地方道を歩いて峠を越えていく場合、先に有る町まで歩き抜けられないパターンが有るのです。特に私のようなへそ曲がりは、人気の無い道を選んで歩く傾向が有るので(オートバイ旅行のスタイルもそうでした)テントを持って歩くのか?そうなれば諸々の装備が増えて荷物が重くなってしまうのではないか?年齢的に徒歩旅行デビューが遅かった自分にそんな事が出来るのか?というジレンマに陥っていました。

で、閃いたのが鉄道と路線バスをうまく使って、徒歩旅行を楽しむという作戦です。それなら体力を温存出来、時にはハードな長距離チャレンジも可能だと思ったのでした。さっそく本屋で購入したのがポケット版の時刻表です。本当は大判の時刻表が欲しいのですが、時刻表を持って旅をする事を考えているので断念しました。出張ではよく開く時刻表ですが(専ら新幹線のページです)遊びが前提で時刻表を眺めるのは?・・・・・・中学生の時以来です!その頃の事が思い出されて来ました。折角だから北海道まで各駅で行こうかな?とか、東京から寝台列車で行こうかなとかと、パラパラページをめくって気が付いた事。普通各駅列車の本数がコレだけ?って言うほど少ないのです。それでも都市周辺ではまぁまぁ走っていますが、郊外域を出ると本数が少なくなっていますし、都市間を結ぶ列車のほとんどは特急になっていました。因みに急行も少なくなっています。

例えば朝一番で私の住んでいる町の駅(土佐入野駅)から本州方面へ各駅列車だけ使って脱出を計ろうと時刻表でプランしたところ、岡山駅に到着出来るのは、夕方になってしまうのです。それじゃあという事で北海道各方面を時刻表で見ると、やはり計画を立てるのにはちょっと工夫が必要なダイヤとなっています。しかし、親父が蒸気機関車の運転手の家に生まれ、自然に鉄道好きで育った私は、徒歩旅行と一緒に、各駅列車の旅も楽しもうと、このところ毎日時刻表を眺めています。

注)この記事は2007年9月16日(旧)兎屋ブログからの転載です。