毎日馬術部に通う長男が、昼頃電話を掛けて来て「今日パンヘッド(1957年式)に乗れる?」と聞くので、毎日頑張っている事だしと思い「いいよ」と返事した所、30分もしないうちに息せき切って帰って来ました。相変わらずの炎天下で、「いいよ」といった事に少し後悔も覚えていましたが、今度はいつ乗せてやれるかわからないし、このところ私と彼の間でギクシャクもしていたので、2人で軽くツーリングに出かけました。

で、向かった先は、三原村と言う所です。高知県西南部は一般に四万十川と太平洋のイメージがありますし、ほとんどの市や町は四万十川か太平洋に面していますが、唯一 三原村だけは川にも海にも面して無く、周りはすべて山に囲まれた盆地として、幡多郡としては異彩を放っています。
移住する前から三原村の位置等は地図でチェックしていましたが、春に一度行っただけだったので、今回の目的地にしました。

三原村へ入るにはどのルートを取っても山越えをしなければならず、私達は四万十市初崎方面から国道326を使い、トンネルを抜けた所の分岐から入って行きました。道は狭く曲がりくねっていますが、交通量が少ないのか路面はあまり荒れていないので、リジットフレームの1957式でも気持ちよく登って行きました。
村に入ると展望は開け広々とした農地が広がっていますが、戸数はわずかで車の往来も人の気配も少なくさびしい印象です。各所に「どぶろく」という看板が立っていますが、これはどぶろく特区として認可を得、村の活性化に取り組んでいるとの事です。でもいまいち勢いが有りませんでした。ただ、山向こうの麓の町は暑いのですが、ここは涼しい。3時間ほどの軽ツーリング、炎天下といえども風は涼しく、秋の気配を感じた数時間でした。
注)この記事は2007年8月24日(旧)兎屋ブログからの転載です