台風4号が去って、また各地に被害を及ぼしたようです。(それに今日は新潟方面で地震のニュースも伝わって来ました。あわせて被害に遭われた方にお見舞いを申し上げます。)

さて、今回の台風4号の進路と共に、私が注目していたのは雲の掛かり具合と降水量です。7月3日のブログにも書きましたが、紙産地四国中央市に工業用水を供給する、富郷、柳瀬、新宮3ダムの貯水率が低迷の折、やっと降り始めた梅雨の雨でしたが、乾燥地帯の瀬戸内海気候の為、なかなか貯水率も上がりません。
で、発生した台風4号の行く末と影響は、四国中央市市民の注目で有ったと思います。私も四国中央市と関わりのある者として、毎日(水資源機構吉野川局)のホームページはチェックしていました。
(水資源機構吉野川局)の管理するダムの貯水率発表は、大体午前10時~11時頃で、毎日1回です。気が付いた事は、富郷、柳瀬、新宮3ダムの場合、梅雨程度の雨では貯水率はなかなか上がらないという事です。もともと雨の少ない所にダムを作ったので、水を無駄にしないという事で、連続してダムを3つも作ったという事です。しかし、狭い所に3連続と言う事は、ダム1個に対しての水の流水に影響する山地面積が狭くなるという事で、これは致命的な事でも有り苦肉の策ではありましょうが、私としては先人達の苦労がしのばれるという事で、ありがたく思っています。
たとえ苦肉の策で有ろうともダムが無かったら、四国中央市の今は無かったでしょう。因みに、単一ダムの早明浦ダムの貯水率上昇カーブは高く、今回の梅雨前線の降雨でも確実に貯水率はUPしていて、台風降雨でも3ダムより1日早く満水(100%)を達成していました。
ただ、どんなに科学や技術が発達しても、やっぱり最後は自然に頼らざるを得ないという事に、今回も気づかされました。水は大切にしたいものです。
注)この記事は2007年7月16日(旧)兎屋ブログからの転載です