先月、静岡県富士宮市のお客さんから、なつかしい「富士宮焼きそばセット」が送られて来ました。

高知に移住する前は神奈川県に数年住んでいましたが、その前(平成5年~平成13年の8年間)は静岡県富士宮市に住んでいて、富士宮市に引越して来た時の印象は 佐野姓の多さと(日本で一番佐野姓密度が高く、今でも私の事を富士宮の出身だと思ってる人は多いです。本当は違うのに・・・・。) 焼きそば&お好み焼きの不思議な作り方でした。
まずお好み焼きは関西風ではなく、広島風で、広島風よりもっとぼってりとした造りになっています。関西風お好み焼きの好きな私はあまりなじめず、専ら冷凍食品(加ト吉のお好み焼きは旨い!)を食べていました。確かに味は良いのですが、お好み焼きと言うより、鉄板焼きで作るおかずのような感じでした。
「富士宮焼きそば」との出会いは、仲間達十数人とのツーリングの帰りに寄った店で、打ち上げと称して食べたのが最初です。隣に座った人が「この辺りの焼きそばは変わっていて、こうやって水をかけながら焼くのですよ」と言いながら、既に準備されている水差しをとって鉄板の上の焼きそばにかけていて、あっちでもこっちでも水蒸気が上がっていたのを覚えています。「富士宮焼きそば」の麺は保存性を重要視した歴史があり、一般的な茹麺ではなく蒸麺です。その為硬いので、焼く時に水をかけることで麺をやわらかくするようです。 食感は・・・やはり硬いですが、これが癖になるのです。で、ソースは「ワサビソース」だそうで、コレも静岡県の地元メーカー品だそうです。そう言えば静岡県は「ワサビ」の産地だからと、妙に納得していましたが、このソースには「ワサビ」は入っていません。
また、焼きそばの具やトッピングも独特で。まず「肉カス」 この「肉カス」はスーパーで単品販売もしていて、引っ越した当初は、家内も私も知らないものだから「これ何だろうね?どうやって食べるのかな?」と話していました。この事を当時勤めていた製紙会社の女子社員達に訊ねた所「え~~っ 知らないんですかぁ~~」なんて笑われましたけどね。
で「削り粉」も知りませんでした。この「削り粉」は普通の?焼きそばの「鰹節」あるいは「鰹節粉」に当たるもので、値段の高い「鰹節」の代用だったようです。一方「肉カス」も肉の代用だった時代の名残で、今でこそいろいろな材料を使っておいしく作られていますが、戦前戦後の時代を生き抜いて来た歴史がこの「富士宮焼きそば」なのです。
「富士宮焼きそば」は通販もされていて、各店いろいろこだわりが有るようです。私のお奨めは「マルモ食品工業」で、まさに「富士宮焼きそば」の歴史を歩いて来た店、スタンダードな味わいを楽しめます。今でも時々買っていますよ。
2021年 最近では 「叶屋」の麺もおいしく頂いています。
マルモ食品HP http://www.marumo-sh.co.jp/
めんの叶屋 https://www.kanouya.jp/
注)この記事は2007年7月11日(旧)兎屋ブログからの転載です

