部落行事には、正月過ぎの初会(部落民全員の寄り合い会議)、部落内清掃、祭りなどがあり、今年からもう1つ増えたのが「県道整備事業」による草刈りです。

数日前にこの日記でも書きましたが、田舎暮らしの必需品に「草刈り機」が挙げられると書きました。庭や家周辺の草刈りはもちろんの事、部落内清掃でも活躍するのが「草刈り機」なのです。
私は以前住んでいた静岡県富士宮市の社宅で散々草刈り機を使っていたので、「草刈り機」の重要性は認識していました。そこでコレは高知でも準備して置かねばと、先日の出張の折、知り合い(オートバイの先輩でも有る)T農機具屋さんちで(富士宮市)新品の草刈り機を購入し、準備して置きました。で、その草刈り機に慣れる為、あらかじめ前日に庭の草刈りを行い、用意を整えこの日の参加と成りました。気合充分です!
この県道草刈りの事は、半月前の有線放送で知りました。毎度朝早くの区長放送でその旨の協力要請を聞きながら、(高知県も財政困窮の折、いよいよ地元住民の協力を得るのだな)と思い、こういう時こそ積極的に協力すべしと家内や子供達に話し、新兵器の新品草刈り機(強力パワーのいい奴で、値段もいい値段です)も有るので、バンバン草を刈ってやろう!と意気込んでいました。

当日の天気予報は(6月24日)曇りのち雨でしたが、さっさと仕事を終わらせれば雨にも会わず楽勝と踏んでいました。だって強力草刈り機が有るのですからね。
で、朝8:00に集合し、国道との接合部から一斉に草刈りと清掃をスタートしました。開始時のミーティング時に区長さんが話すには、この県道整備事業は年2回で部落が請け負ったもので、1回に付き14万円の補助が降りるそうです。という事で、部落みんなの力を合わせ草刈りを行い、県からの補助金を部落費に入れましょうという趣旨のようで、当然県の検査もあるという事なので、「みなさんきれいな仕事でお願い致します」と言う事でした。
我が部落は戸数40戸弱の小さな部落です。1軒から1人の人手が出たとして、全員で40名弱、その中にはお年寄りの方もおられるので実際に戦力として働けるのは30人以下計算ですが、中には出てこない家も有るので、約25名程が現役として作業にかかりました。腰の曲がったおばあさんや、しんどそうにしながらも一生懸命に草を集めている方を見ていて、家内がいつの間にかおばあさんと一緒に作業をしていたのですが、これも複雑なものです。

こっちは普通にやってるだけですが、やはり夫婦で参加しているのが前例となるのが負担な家もあるはずで、問われる度に「いえ 好きでやってるだけですから」といいながらの作業でした。
さて、始めてすぐに(厄介な作業)という事に気が付きました。とにかく範囲が広い(約4km)県道路肩の草を十数台の草刈り機で刈るのですか、草刈りに簡単な平坦部よりも斜面が断然多くて、庭やあぜ道の草刈りとは趣が違っています。
また刈った後の草集めと清掃が厄介です。清掃は女性部隊の受け持ちに成っていて、その女性のほとんどが70代の方で若い方は皆無です。そこで男性陣がヘルプに回るのですが、そうすると草刈りのスピードが落ちるのです。当然午前中には終わりませんでした。
注)この記事は2007年6月24日(旧)兎屋ブログからの転載です