茶系色の紙バンドが多い兎屋のカラー紙バンドが今回は趣向を変えて黄系です。

黄色は既に「きいろ」として販売して居り、それは基本色としての扱いで特に思い入れは無く、兎屋が茶系にこだわって来た反面、黄色は人気の無い色でもありました。人気が無い理由は色々有ろうかと思いますが、扱いの難しい色であり、バックにした時も持ちにくい色です。しかし上手く扱えばこれほどオシャレに見える色も無いのですが、無難な色ではない為に敬遠されているようです。
しかし、むつかしい黄色が好きな1%er(ワンパーセンター)さんの為の店を自認するのであれば、いくら人気の無い黄系でも兎屋が敬遠しては始まりませんので、2年ほど前から黄色について考えていました。その為、茶系の色揃えが一段落したので、黄色もいくつか作っていこうと先ず出して見たのが杏(あんず)です。

実はおととしの冬、表参道(原宿)で前の方からこちらに向かって歩いて来るご年配の女性のファッションを見て、ハッとした経験がありました。その人は黒ずくめのいでたちで、長いボリュームの有るコートを着て、首に鮮やかなイエロー(明度の高い鮮やかな黄色でした)のマフラーを巻いていたのです。
黒と黄色は道路標識の組み合わせですが、そんな事を微塵も思わせない大胆な配色が今でも目に焼きついています。その日以来、黄色が目につくようになり、危険を示す色だとばかり思っていたのが、以外にもオシャレの場面で活躍している事に気が付くようになっています。
黄色は難しい色には違いありませんが、黄色を使って大胆に遊んで見るのも手芸の楽しみではないでしょうか?色の組み合わせ如何ではとても上品に見える色だと思っています。
注)この記事は2007年6月4日(旧)兎屋ブログからの転載です