ほたる と はしる 2007

高知県幡多郡の我が家の近くには当然自然のままに蛍が飛んでいます。時期は今頃から梅雨にかけてですが、実は蛍の光りは秋ごろまで見えるんですよ。昨年秋の一夜、片側が土手になっている川の近くの道を家族で歩いていると土手の草むらに蛍の光りが見えたのです。

始めは月の光りが露に反射してるのかと思いましたが、長男が近寄り取って見ると蛍です。なにやら長い生き物の尻尾が光っていますから?(うん?)で懐中電灯で照らして見ると!おもはず長男が「うわっ」それは蛍には間違い有りませんでしたが、正確には蛍の幼虫でした。気が付くとあちこちに光りが見えますが、通常の蛍と違い飛びません。不思議な光景でも有ります。

さて馬術部で忙しい高1長男は、夜帰ってくると釣竿を抱えてボーッとしている事が多いです。見かねて「ちょっと川で釣ってこいや」と何回かすすめていましたが、疲労が甚だしく、そのまま釣竿を抱いたまま寝てしまうというような状況でしたが、ある日まだ体力が残っていたのか、一人で真っ暗な川へ降りて行きました。

ほたるを狩った夜は、ほたると一緒に早く寝ます。

それから2~3分して帰って来た彼は興奮気味に家内に向かって「おかぁ ほたる見たいかぁ」と言うとまた川へ駆け下りて行きました。それからスグ、ふさいだ両手の中にほたるを入れて帰って来ました。自慢げで私達に見せるその表情は幼稚園の時と同じでした。

ほたるをグラスに入れて、さっさと寝込んだ長男を見てると、好きな釣りや自然に触れ合う事の出来なくなった今の彼の環境が恨めしく、可哀相に思う事があります。本当に馬術部でよかったのだろうか?


次の日、近所の人と立ち話をしていると、その人がおもしろい事を話してくれました。「ゆうべ、お宅の兄ちゃんがものすごいスピードで走っとったよ」想像しただけでおかしくなります。私に似て運動神経がない長男ですが、ヤブや崖、山の中や川原での行動スピードは人に負けないところがあるのです。私はそれを(忍者)と読んでいます。特に何らかの獲物が獲れそうな時や、獲れたものを見せに来る時は、飛んでいるように見えますからね。

注)この記事は2007年5月8日(旧)兎屋ブログからの転載です