移住の か14 2007

「家」のなかにテントを張らせて頂き暖かく眠る事が出来、時々目が覚めると必ずふくろうの鳴き声を聞く事が出来ました。そして5月4日(木)の夜が明けました。

朝から晴天です。玄関前のテーブルで朝食をしながら暫く朝の景色を眺めているとおもしろい光景に出会いました。クマバチがブンブン飛んでいます。観察していると気が付きました。彼(クマバチ)は同じ所を行ったり来たりしています。どうやら縄張りを主張している様です。試しに小石を彼の方へ投げ入れて見ました。案の定他の虫と思ってか小石に向かって飛び掛って行きます。これはおもしろい!暫く小石を投げてクマバチと遊んでいると、別のクマバチがやって来ました。すると元カレはそのクマバチと空中戦を始めます。そのスピードと回転には驚いてしまいます。もうカレは興奮状態になっているようで、新入りクマバチを追い出した後に近くを飛んでいった野鳥にまで絡んで行きます。小石に、クマバチに、野鳥に絡み、追い出した後は定点でホバリングをしながら縄張りを見張っています。クマバチの季節も始まったようです。

このゴールデンウィークの高知行きは、家族の現地下見と大家さんへの家族挨拶が主目的ですが、それを終えたら後は遊びが待っています。子供たちも高知の海川山に期待してやって来ています。特に今日5月4日は一日遊ぶつもりでやって来ていてまず向かったのは川、「家」の有る集落から峠を一つ越えると四万十川支流の後川に出ます。先月私がS原さんと家探しで散々走り回った所でも有るので多少の土地勘は出来始めていました。4月に来た時地元の人が鯉を突いていた田んぼの土手を隔てた川原に下りて車を停めると、早速長男が川に向かって小走りに行きました。この辺りでは普通の川でしょうが、私達にとっては水も透き通っていてとてもきれいです。しかもあまり人気が無くこの広い川原に私達一家しか居ません。という事で持参した胸まで有る長靴を着けるとさっそく長男は川に入って行きました。

次に向かったのは黒潮町の海岸です。黒潮町は4kmの砂浜が有名ですが、その並びには磯も有ります。そこで磯遊びをするのが第2の目的です。国道沿いに車を停めたと思ったら、やっぱり長男が先に飛び出して行きました。静岡県に住んでいた時も、神奈川県に住んでいた時も、明日が休みで煮詰まりそうと見れば潮見表で大潮干潮を確認し、頃合が良ければ装備をいろいろ持参して磯へ向かいました。子供達が小さい頃からよくやっていた家族行事です。

持参する道具は、網はもちろん、小型の網、火バサミ、マイナスドライバー、バケツ、長靴、ぞうり、金づち、スコップ(大人用)、水中眼鏡・・・・。磯遊びは人気が有るので他の家族連れも来ていますが、ウチの一家ほどの道具を揃えて来ている家は見た事がありません。

次に向かったのは入野漁港です。一日いろんな環境で遊んで見ようと言うので次々移動を重ねます。このゴールデンウィークは黒潮町へ沢山の観光客がやって来ていて、そのほとんどが関西方面~瀬戸内方面のサーファーです。

ここが茅ヶ崎漁港(神奈川県)だったら釣り人だらけです

海岸沿いに有るキャンプ場はもちろん、広い駐車場にまでテントがびっしり張られていて何かのミーティングのようです。

この辺りから足摺岬まではサーフィンのメッカでこのテント村状態は黒潮町から足摺の大岐海岸辺りまで、ポイント毎に同じだそうです。ところが入野漁港について見ると人気が有りません。写真でも遠くに人影が見えるだけで後は私達一家だけです。で、さっそく子供達は堤防に向かって走って行くと魚の状態を覗き込んでいます。この日は夕方まで堤防で遊んでいました。

川・磯・漁港でたっぷり遊んだ後は、サーファーがやけに目立つ町のスーパーマーケットで食材を買って山のふもとの「家」に帰ります。夕食は昨日と同じ玄関前です。「家」に着くと大家のM本さんがやって来て食べられる貝を下さいました。名前はシイと言うのだそうです。(この話は以前の日記にも書いてあります2006 5/15参照)珍しいシイ貝をアテにビールを飲んでいるとまた聞こえて来ました。 今夜もふくろうの登場です。トウゼン空は満天の星です。

注)この記事は2007年2月23日(旧)兎屋ブログからの転載です