
高知県に移住する為にいろいろ考えたり、具体的な行動を取る為に行った事は、高知県の市町村及び県のホームページを見る事と地域の不動産屋さんのホームページを見る事でした。
高知県に移住するといってもまだどこの町に決めた訳ではなく、ともすれば同じ四国でもいいじゃないかと仕事に便利な愛媛県四国中央市も調べていました。そうやって検討しているうちに、大体三つのパターンが決まりました。
- 高知県 西南部(四万十川や宿毛方面)とにかく自然がいっぱい
- 高知県 中央部 愛媛県に近く空港もあり便利、自然もそこそこ有る
- 愛媛県 四国中央市 打合せや商品の仕入れに有利 工業地帯である
この三つに絞って見てもなかなか決める事が出来ず、仕事と生活とのバランス、金銭的な事、など次から次へと条件が増えてきます。あれを優先すればこうだし、でもこっちはどうするの?じゃあこっちを検討すれば、コレはどうしよう・・・・。いい加減うんざりしていましたが高知県系のホームページを見る確率は増えていました。
まず3の愛媛県四国中央市ですが、兎屋に関係する製紙会社、加工会社、紙屋さんはすべてこの町に有り、打合せや店の経営を考えた場合は一番メリットが有ります。町も活気が有り、当時住んでいた神奈川県藤沢市程では有りませんが便利な町です。一方 1の高知県西南部は自然がいっぱいでウチの子供達にとっては天国のような所です。但し町は小さく不便で、進路に不安がありました。2は1と3の折衷案で、一つ特徴が有るといえば空港に近く上京するのに便利です。
あぁ どうすればいいのだろう・・・・・・ コレが当時の正直な気持ちでした。
さて、悩みはそのままでも行動は起こしていました。それは各方面へメールを送り移住に関する質問をする事です。そしていよいよ運命のホームページに行き当たりました。四万十市への移住を支援する協議会のホームページです。さっそく備え付けのフォームに書き込んで送りました。当時(2006春)高知県の各地方自治体のホームページではあまり移住者に対しての情報は取れず、わずかに四万十市と大豊町のホームページに空家情報が載っていたぐらいでした。
それから暫くして3月18日土曜日の事です。藤沢市辻堂の店で仕事をしていた時に1本の電話が掛かりました。電話を受けた家内が不思議そうな顔で私に受話器を渡しました。
- 私 「はい 代わりました」
- 電話 「もしもし 私四万十のS原と申します。佐野さん!四万十は良い所ですよ、是非来て下さい。待っていますよ」
突然の電話で状況がわからず、電話の内容に返事をしながらも理解出来ず、しかしどこかで聞いた事の有る声だなぁと思っていました。どこのお客さんだったっけなぁ・・・・・?! ちがう! 四万十の移住協議会の人だっ! っと気が付き、やっとまともな返答をする事が出来ました。大きな声で遠い所からガンガン響いて来るような感じです。電話 「佐野さん 四万十市は良いところです。いつ来られますか?」私 「・・・・そうですね では来月お伺いします」という事で、 四万十市への移住を支援する協議会の方とお会いして頂く事になりました。大きな声で「四万十は良い所ですよ!」といわれた時、今まで悩んでいた事がいっぺんに吹き飛んでいました。

翌月の4月8日に大阪へ向かい、その後四国中央市へと出張をし、4月11日火曜日、四万十市への移住を支援する協議会(以下:協議会)のS原さんと約束の13:00にお会いする事になりました。S原さんは会社を経営されていて、仕事をさせてもらった四万十市(旧中村市)へ恩返しをしたいからと言う動機からボランティアで協議会に参加されているとの事です。私より25歳は年上の様にお見受けしましたが、かくしゃくとした方でバリバリの現役です。ご挨拶を済ませ2~3簡単な質問をやわらかい雰囲気でしていましたが、急に顔が一変し目が私をにらみつけてきました(私にはそう見えたのです)そしていきなり核心の質問が飛んできました。
- S原さん「佐野さん いつこちらに来られますか?」(移住するのはいつですか?)
おおっ来た来た。当然の質問だったので、こちらも具体的な返事を持って来てました。
- 私「この夏7月25日から高知で生活をします。その為の家と事務所を探しに来ました。」
これ以上具体的な返事は無いでしょう。4月の時点で引越しの日にちは決めていたのです。まだ家も事務所も段取りも決まっていないというのに・・・・。その返事を聞くと、S原さんはまたもとの優しい顔に戻り、一言
- 「本気ですね」
- 私「はい」
実はこの協議会へは全国から沢山の問い合わせが有るという事です。みなさん今の生活にケリをつけて新天地に希望を持っていらっっしゃるようですが、何でも協議会任せでぞんざいな方も居るという事です。信じられない事ですが、仕事も自分で探す意志は無く協議会にまかせっきりで、話しが食い違うと怒ってしまうような人もいるようです。
なので本気で移住したいという意志の強い人を歓迎しているのだという事でした。その日は兼ねてから目をつけていた第一希望の家の話しからスタートしました。残念ながら第一希望はタッチの差で決まってしまっていたのですが、S原さんは「大丈夫、よい物件がありますよ」と言いながら二人で四万十市の移住者用の物件を見て回りました。
四万十市HP http://www.city.shimanto.lg.jp/topj.html
注)この記事は2007年2月1日(旧)兎屋ブログからの転載です