作る人 2006

今月初めからいつもお世話になっている愛媛県の工場さんで兎屋紙バンドを作り続けています。(今日現在も)カラー紙バンドの追加と売り切れしていたストライプ紙バンドのリピート生産がメインです。兎屋で直接お願いして作って頂いていて、既に数年のお付き合いです。

数年前、一番最初に(赤ぶどう色)を作りました。その時はまだ兎屋に力が無く、たった5色のカラーバンドを作って頂くだけで、製造は3日程で終わったのを記憶しています。

数色のカラーバンドを3日で作ると言う事はとても工場の仕事では無く、大変手間の掛かる事で恐縮しながら工場内をウロウロしていました。それから数年たって、今回は1ヶ月以上もドライヤーが回り続けています。品質も回を重ねる毎に安定して来ております。これも兎屋紙バンドのファンの皆様のお陰と、工場で働く皆様のお陰だと思っています。特に現場で働かれている方々の姿を工場で拝見させて頂く度に、その思いは強いものが有ります。

物づくりは日本のお家芸とされていますが、物づくりをされる方を大切にする風土も日本独特の物です。こうやって工場で黙々と働かれている姿を見ると、出来上がっていく製品に誇りを持つ事が出来ますし、だからこそ自信を持って商売が出来るというものです。

紙バンドで手芸作品を作る事も、商品の手芸用紙バンドを作る事も、私には出来ない事ですが、いつも尊敬の念を持って眺めています。ともすれば浮つきがちな商売の世界に流されないようにしなければと、言い聞かせながら・・・・明日からまた1週間のハードスケジュール出張が始まります。

注)この記事は2006年11月30日(旧)兎屋ブログからの転載です。