このところ雨が続いてます。
高知県は降水量が例年に比べて少なかったので、歓迎すべき雨です。特にこの週末は大雨予報が出ていたので、兎屋一家の前を流れているカキセ川(小さな川で生き物が多く中3男子のかっこうの遊び場となっています)の向こう岸に自転車を置いている中3男子は、増水で流されると思い自転車を引き揚げていましたが、土曜日の夜中になって、エビの仕掛けを引き上げていなかった事を思い出し、グズグズしていましたが、大事なエビの仕掛けが流される事がたまらなくなり、一人で大雨のなか川に向かいました。
その時の彼は、パンツ一丁に懐中電灯とゾウリ、それに穴の開いたビニール傘と言ういでたちで、大雨の寒い夜の川に向いました。合羽を着るとか、長靴を履くとかという事より、どうせ濡れるのだから、サッと済ませて風呂にと飛び込む考えのようです。で、ほんの数分で帰ってきた彼が言うには「川が濁流で仕掛けが見えなかったけど何とか見つけ出し、獲れていたエビは全部逃がして来た」との事です。その時彼以外の家族は、ぬくぬくと布団に入って彼の報告を夢の中で聞いていました。翌日の日曜も雨は降り続き、しかも降り方は異常です。

高知の雨は大粒で叩きつけるように降ります。今日の雨は朝から大降りで午後になっても勢いは衰えません。家内と私だけ四万十市(旧中村市)に用事で出たのですが、それを済ませた後は、家族全員家に閉じこもっていました。
夕方ごろには雷もなり始めいよいよ勢い盛んですが、雷が暴れて1時間ほどして急に静かになり、空が明るくなり始めました。と、青空が見え始めました。まるで台風が去った後のような急激な天気の回復です。窓から空を見ていつもの飛行機雲を確認し、川の方に視線を移してビックリです。なんと川が氾濫して道まで水が溢れています。
それっという事で、家族全員飛び出し川のフチに立ち尽くしていました。小さな小川が数時間の大雨でこんなになるなんて知りませんでした。きっと四万十川は大変な事になってるかもと思いながら、あちこち見物して回りました。警察や役場の方もカメラ片手に見に来ていました。聞いた所、1時間に60mmの降水だったようです。因みに隣の四万十市は80mm降ったようです。さて、長男が大笑いしなが何か言ってます。
「ヤノさんの自転車が流されたぁ~」
いつも中3男子は川向こうの土手に自転車を置いていました。上に住むヤノのおじさんと一緒に並べていました。彼はおととい自転車を避難させていましたが、おじさんは忘れていたようです。自転車が置いてる所には濁流が渦巻いていました。
注)この記事は2006年11月26日(旧)兎屋ブログからの転載です。
[…] 蛎瀬川は水量の少ない小さな川なのですが、2006年移住年の11月に川が氾濫したことがありました。 […]
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