コスモス 2006

春のレンゲは少なくなりましたが、替わりに台頭して来たのが秋のコスモスです。コレは全国的な事です。もちろん気候や地域で異なるでしょうが、ここ高知県でも刈り取り後の田んぼにコスモスが咲いています。春のレンゲと秋のコスモス、どちらも田んぼの肥やしに成る事に変わりはありませんが、一面に咲き乱れる風景は、見る者を楽しませてくれます。

子供の頃の春の田んぼには必ずレンゲが咲いていましたが、いつの頃からか、めっきり見なくなりました。手間のかかるレンゲより簡単な化学肥料散布に変わっていったものと思います。一方これもいつの間にかコスモスをよく見るようになりました。気が付いたのは20代の頃、信州八ヶ岳の街道沿いでコスモスが(コスモス街道)の名の下、延々咲き続いていた時に気づきました。

その後、コスモス栽培が容易なのと、地元観光の目玉としても利用出来る事、あわせて肥料としても期待できる事から、瞬く間に全国にコスモスが広まったものと思います。一時の化学肥料全盛からの脱却も狙った動きで、コレは歓迎されるべきものです。

さて、春のレンゲと秋のコスモス。比べる事の出来るのは、年齢が私より上の方でしょう。春の朧月下に広がるレンゲ畑は、草の匂いと共に今でも目に焼きついています。もちろん秋の夕暮れのコスモス畑も風情がありますね。皆さんはどちらがお好きですか。・・・・それにしてもレンゲ畑見ないですね。(愛媛県西予市に行けば今でも春に沢山のレンゲ畑を見ることが出来ますよ)

注)この記事は2006年11月5日(旧)兎屋ブログからの転載です。