入野恵比寿 祭礼 2006

事務所に来て貰っているH村さんのお招きで、漁船に乗せて貰う事になりました。今日は年に1度の恵比寿祭りで、地元入野漁港の漁師さん達が、漁の安全と豊漁を祈願・感謝するのだそうです。

昨日、H村さんから声を掛けて頂き、その事を子供達に話すと「当然行くでしょう♪」の返事だったので、お言葉に甘え朝から漁港で待っていました。いつもは閑散としている入野漁港が、今日は人でざわめいています。子供からお年寄りまで三々五々集まっています。まず漁師さんたちが恵比寿神社で参拝し、その後海上に出て、パレードが有るのです。参拝を済ませ、H村さんのお父さんが所有する船(千宝丸)に向かいます。思ったより大きく新しい船でご機嫌です。乗り込むのは、H村さんのお父さんと親戚のおじさん、兎屋一家とH村さん親子と親戚の子供達の合計11人、しかし船は大きくてがらがらです。さっそく船は港を出港します。

パレードは港を出てすぐの海上を漁船が輪になって回ります。海上を回りながら潮風にあたってると気持ちが良くなります。今日は雲一つ無い日本晴れです。と、なにやらお経のようなものが聞こえます。H村さんにたずねると、パレードと同時に恵比寿神社で神主さんがあげている祝詞(のりと)を各漁船の無線で受信し流しているのだそうです。祝詞と太鼓とエンジン音に暫く浸りながら海上を眺めると、どれも大きな船ばかりです。H村さんに依ると、子供時分はもっと小さな船もパレードに参加したとの事ですが、今は漁師さんの数も減り、その代わり大きな船ばかりになったそうです。

その話を聞いて、そうか!当たり前の事を忘れていた!ずっと昔からこの祭りは有っただろう。江戸時代頃にはすでに同じような形態になっていたかも・・・と想像が始まりました。まだ港の設備もなく、砂浜だけの漁村の沖で、伝馬船が笹を立て、神主さんが乗った船を中心に輪になって居たのかも知れません。神輿も無く地味な祭りですが、日本の祭りの古い形がそのまま再現されているように思えて来ました。すると今まで聞こえていた祝詞が別の音になって聞こえて来るのです。更に、ここ黒潮町はサーフィンの町でも有りますが、こうやって漁船に乗って見る海とサーフィンの海とは全く違って見えます。

パレードの終わりは、港までの猛ダッシュです。漁船のエンジンは強力で、ある人に言わせると「○○保安庁と勝負せんといけんからねぇ」なんて言います。この(千宝丸)にもスーパーエンジンが組み込まれていてグングンスピードが増して行き、何かに掴まっていないと倒れてしまいそうです。いままでの人生でこれほどの速さで海上を走った事はありません。気分爽快です。アッと言う間に港に入り、H村さんのお父さんにお礼を述べると、次は入野漁協の2階からの餅まきが待っています。ここでは小5男子が思いっきり参加し、お菓子20袋の戦果を上げていました。私達はこれでH村さん達とお別れしましたが、漁師さん達のお楽しみはこれからだそうです。今日は無礼講で各家々で宴会が延々続くのだそうす。一体どんな宴会なんだろう???興味が有ります。

久しぶりの連休初日、海上で潮風に吹かれながらの時間は本当に思い出深いものでした。

注)この記事は2006年11月3日(旧)兎屋ブログからの転載です。