彼は毎晩21:30過ぎから川に出ます。ダラダラやってる勉強も、川に行くと成ればスピードが違っています。勉強を済ますとニタニタ、ワクワクで準備をし、暗い川に向かいます。一度川に入ると、まず1時間は上がりません。おとといは2時間、その前は続けて3日ほど1時間、昨日は疲れていたので15分、今夜は雨の増水を警戒して、諸々の(川グッズ)を引き上げに行きました。先週のうなぎ以来、獲物は低調になってますが、それでも手長エビはコンスタントに獲れていて、本人曰く「高知に来て400匹は獲ったぜ」だそうです。

おかげで冷凍庫の中は冷凍エビだらけ。家内はエビが邪魔で子供専用の冷凍庫を買う積りです。
おととい漁に出る前、中3男子から、基本装備の説明を受けました。衣服はパンツとTシャツのみ、右手にエビ鉄砲(エビ刺し)、左手に懐中電灯、肩からでかい網の袋を掛けて魚籠(びく)の替わりとし、予備の為にヤスも担いで行きます。その日はうなぎを狙っていたので、特に水中眼鏡とシュノーケルを頭に載せて出て行きました。
寒い川の中を、腰まで浸かって2時間!ウロウロしても全然平気だそうです。こうなれば高校なんて行かずに、川漁師の弟子にしてもらった方がいいかも、そういう進路も有りでしょう?・・・・・。と言うと、そうでは無いんですね。世の中は。
実は、高校の体験入学が有り、彼は狙っている地元の高校へ行って来ました。口やかましい私は、散々進路について、いろいろ言ってきましたが、高校を見てきた彼が、家内に「楽しそうな高校だった、3年間あそこに通うのは面白いかも」と言っていたのを聞いて、少し安心しました。それに「俺が希望して行くのだから、もういろいろ言わなくてもいい!」とも言ったそうです。いつの間にかそんな事を言うようになったのかと、頼もしく思いながら、私と比べてみると、私の場合30歳くらいまで、自分が何者か判りませんでした・・・・・。
注)この記事は2006年10月4日(旧)兎屋ブログからの転載です。