「ざまんないお」初めて聞いた時、まったく訳がわかりませんでした。高知県幡多地方で話されている、幡多弁の一つだそうですが、それでも皆が知ってるかと言えばそうでも無いようです。事務所に来て下さるO田さんが話される言葉は、かなりディープな言葉で、時に自分の子供達さえ意味がわからず、目を丸くしている事が有るとの事です。

以前話して居たのは「だや」・・・・? 数日考えて、方言法則の一つに当てはめてみました。それは、古い共通語・・・と言うのはまぁ仮に室町時代として、いやもっと前かも知れないし、後かもしれませんが、それは言葉によって違うけれど、中央の言葉が時代と共に地方へ下って行き、まるで水面の波紋のように、真ん中から遠くに伝わっていく様に言葉も伝わって行くものだと言う事です。当時の中央と言えば京都です。京都を中心にして、東北や四国、九州地方の方言に似たような物が存在することがあるということです。
と言う事は「だや」は他の地方では普通に使われているかもしれないぞ!で、この「だや」の意味は、O田家では犬小屋の事としているそうです。
それと、漢字を思い浮かべてみました。犬小屋をさす「だや」の「や」はきっと建物の「屋」だろう・・・。また、O田さんは犬小屋の意味で使ってるけど、「だや」の「だ」は、日本人の農耕生活に深く関わってきた、馬や牛などをさす「駄」じゃ無いか?とすれば「だや」は「駄屋」かもしれない。さっそく「駄屋」を検索して見ました。(検索って便利ですね)そして結果はピンポン!「駄屋」=牛や馬などの小屋で正解でした。しかも中国地方では割と普通に使われているようです。一つ解けました。で、始めに戻って
ざまんないお
高知県幡多郡の方は、あるいは高知県のほかの地区の方でもご存知かもしれませんが? どんな意味か?当ててみてください。
注)この記事は2006年9月30日(旧)兎屋ブログからの転載です。