高知に移住したら農作業をさせて貰おうと心に決めていました。そしてちょうど移住2ヶ月目の日曜日、写真のようになりました。
以前から農業に関心がありましたが、自分はもう農業で身を立てる事は無理なので、せめて「農」に近い所で生活が出来たらと考えていたのです。私は農業高校→林学部と農学ルートで学生をしていましたし、(農でも林業系)しかも木材加工の方に歩いて来たので、今の仕事に関係は有るのですが(木材加工のうち、パルプに関わりの紙から→紙関係で自営をしています)やはり農は、田んぼだったり、畑だったりだよなぁ・・・と思っています。しかも、農学ルートを辿っていながら、一度も農作業の経験が無いという、不幸な農学生でもありました。
ここ、高知県幡多郡黒潮町は、「らっきょ」の産地です。兎屋事務所の前は、海までらっきょ畑です。らっきょは今時分に植え付けをし、5月に収穫です。この畑は、知り合いの持ち物で、らっきょ畑と道具を持って居て、毎年らっきょを作り自分ちで食べていると言う事です。しかし狭い畑と言えども、らっきょの場合、畝も狭いので、植え付け(収穫も)には時間が掛かり、この時期3~4日はらっきょ畑で農作業だそうです。その話を聞いた私と家内はどうしてもらっきょの植え付けをして見たくなり、遊び気分で申し訳ないけど、一度体験作業をさせてもらえないかと申し出た所、了解頂きました。
この日曜日は絶好の農作業日和で、朝8:00の集合に兎一家は全員出動です。当日朝、起床直前の夢で、らっきょを植えている夢を見たのも、初めてという事で、力が入っていたのだと思います。さて、いよいよ作業を開始してみると、意外に簡単です。それに兎屋一家以外にもう一組、友人夫婦の方も参加されていたので、はかどる、はかどる・・・・。途中小休止をはさんで、昼には畑の半分以上の植え付けを済ませていました。
私と家内は植え付け専門ですが、中3男子は畝を作る為の鋤を引き、小5男子は植え付け直後の消毒剤を撒いたりと活躍し、ワイワイガヤガヤと楽しい農作業を体験する事が出来ました。午後4:00過ぎには作業を完了し、アトは来年5月の収穫が楽しみと成ったわけですが、実は私、らっきょの酢漬けが大好物で、畑で植え付けをしていると、らっきょのシャキシャキ感が蘇っていましたし、なにより家族と友達で農作業をしながら、一日を過ごす幸せをかみしめた一日でした。
注)この記事は2006年9月25日(旧)兎屋ブログからの転載です。