2001年秋から冬にかけて、当時住んでた静岡県富士宮市から数回出て来て、藤沢市方面で借家を探していました。手芸用紙バンドの小巻加工の仕事を静岡県富士市の紙バンド業者さんから頂けるという事で、安アパートの1室を借りようと思っていました。ところが期待していた物件がなく、不動産屋さんで目に付いたのが、今まで兎屋をしていた藤沢市辻堂新町3-8-24の店舗です。
不動産屋さんはあまり勧められない顔をしていましたが、とりあえず見に行き、すぐ気に入り契約をしました。2001年暮の事です。不思議に私には不動産の縁がある様で、今まで探してはずれの物件に当たった事がありません。今回、高知で探した物件も最高の物ですし・・・・。

平行して、紙バンド小巻加工機も製作していました。私のヘソクリ(ハーレー用の貯金)をはたき、友人の鉄工所(ハーレー仲間)が工夫してくれました。とは言うものの、機械を作るという事はその大小を問わず、製紙会社を辞め、翌日から友人の農機具屋さん(富士宮市弓沢町のT井農機さん:わたしの恩人です)でアルバイトをしていました。
小巻加工機を作る際は自分の体験を参考にする事が出来ました。しかし機械は動かして見ないとわからないので、いろいろ工夫しても結果は????という状況でした。小巻加工機の試運転は2001年の12月29日だったかな?鉄工所の社員の皆さんは帰宅していた夕方、友人と機械を初めて回しました。結果は100点です。前日は気になってああすれば良かったかな?こうした方が良かったかな?とぐずぐず考えてたので、本当にほっとした暮でした。
物件を借りたのは2001年の暮です。その場所で仕事を始めたのは年明け。いよいよ仕事を始める日の朝、入り口から入って大きな声で部屋に向って「よろしくお願いします!」始めの仕事は家内と二人で紙バンドの見本短冊をチョキチョキ切ってました。
それから4年と7ヶ月、こうやって神奈川県の店を閉め高知県に移住し、新しい事が始まるのだと思いと感慨ひとしおです。引越し荷物を搬出した日は、きっと部屋に向って言いますよ。「ありがとう御座いました」とね。そして明日からいよいよ引越し荷物のまとめ作業が始まります。
注)この記事は2006年7月21日(旧)兎屋ブログからの転載です。