
帰宅すると、既に家内、長男、次男は食事です。で、私もテーブルに着くべく部屋の入り口から入ろうとして・・・・・? 目の端に見かけないものが。それは木のお盆の上に乗った四角いタッパーの中に居ます。タッパーの大きさは縦20cm×横12cm×高さ4cm でそれに水を張って魚がたたずんでいます。泳いでは居ません、狭くて泳げませんものね。
- 父 「なんやこれ?」
- 長男「・・・・あいなめ・・・・」
- 父 「あいなめ? なんでここにおるんや」
- 長男「茅ヶ崎漁港で釣ってきた」
- 父 「いや なんでこれがここにおるか?って聞いてんのや」
- 長男「もう一匹釣ったけど、逃がした」
- 父 「だから なんでこれがここにおるかって聞いとる」
- 長男「・・・・見たいから」
- 父 「お母さんこれ死んでしまうで、これでエエのか」
- 家内「晋介(長男の名前)水替えないとね」
- 父 「水ってこれ海の魚やろ?塩水入れとるのか」
- 長男「水道の水だよ」
- 父 「かわいそうに~ 死んでしまうやないか」
- 長男「死んだら食べる」
- 家内「死んだら食べたらいけないでしょ」
- 長男「じゃあ今から殺して明日の弁当に入れてもらう」
と言いながら台所へ・・・・暫くして、その”あいなめ”を大事そうに体操着にくるんで持ってくる・・・・・。
- 長男「やっぱりかわいそうで殺せないよ」
- 父 「おまえ体操着が汚れるど、はよ殺してこんか」
・・・・・・長男(魚をかかげ)長男「ううん いい形だ、これ見ろいい色だろ」
- 父 「おまえ!はよせんか」
- 長男「わかったよ」
・・・・・・と言って台所へ向う。・・・・・・暫くして・・・・・・
- 長男「冷蔵庫に入れたから明日の弁当に入れてよ」
- 家内「から揚げでいいでしょ」
- 長男「おおッ やったー!」
- 父 「・・・・・・・」(参った)
翌日意気揚々と あいなめのから揚げが入った弁当を持って登校していきました。
後日談(家内によると:彼は「弁当を開いた時、嬉しくて心の中で「おおおーーー入ってるではないか!」と言いながら、それを一気に食べたそうです。
注)この記事は2006年4月28日(旧)兎屋ブログからの転載です。