高知県幡多郡:列車の旅 2006

寝台列車の朝が快晴だと特に快調です。下り列車の場合、夜明けに田舎を走ってる事が多く、季節が良いと爽快な景色が軽快な音とともに後ろに飛んで行きます。今回は桜が終わり新緑が始まろうとしている季節で、うす緑のまばらな林の横を列車は通り過ぎて行きます。

よく見ていると、どの林にも小さな花をつけたつつじが咲いています。ピンクのつつじが山の頂上まで続いているところもあります。暗い夜を越えてきた身には、朝焼けと山陽道のやさしげな山容が心地よい景色です。四国の山はその成り立ちの時期が遅かったせいで険峻で厳しいイメージですが、山陽地方は地質が古い為か、侵食が進んでいるのでやさしい山のかたちです。

乗り換えの為、岡山駅を降りると通勤、通学の方達が沢山います。岡山は広島と並び中国地方の雄です。愛媛県人の私は岡山まで来ると気分はすっかり四国モードです。関西はまだ異国の感じを受けますが岡山まで来れば、なまりも四国に近いものがあります。それに四国に向けての特急は岡山始発となってるので今から乗ろうとしている土讃線には四国顔が多いように見受けられます。四国顔ってあるんですよ。とは言うものの問われて答えるのは難しいですが、私にはわかります。そういう私の顔も四国顔だと思っています。

今回の旅の目的地はここです。・・・・海・・・・じゃなくて 土佐国幡多郡 日本で一番紙バンド手芸が広まっていない所です。私の生まれ故郷は 伊予国宇和郡なので隣同士です。幡多郡と宇和郡は四国でも特に田舎の部類に入りますが、田舎好きの私としては四国だったら幡多郡に住みたいと思っていました。

さて土讃線土佐入野で下車し、打ち合わせや挨拶で時間が過ぎて行きます。それを済ませると今度は隣の四万十市に行き、ここでも挨拶をして来ました。こうやって縁もゆかりもない所ですが、気が付くと「この人なら」という出会いも有ります。その方はかなり年配の方なのですが、一生懸命動いてくださり、こちらがバテてしまう位です。

予想以上の進展を見てその日の用事を済ませることが出来ました。が、翌日にも予備日を取って居たので四万十市のホテルで1泊しました。夕べはわざとブルーな気分で寝台列車の旅に浸って来ましたが、昼には心の広い土佐人に出会い、暖かな気分で一日を終える事が出来ました。さて一夜明け、帰りも寝台列車を予約していましたが、なんにもする事がなくなったので切符を変更し新幹線を使って帰る事にしました。

往復切符の都合で帰りも土讃線の土佐入野から11:20発の特急南風に乗り込みます。岡山までの土讃線の車窓からは田植え時期が始まった高知平野の風景を楽しむことが出来ました。そうそうこの土佐入野駅のある町、幡多郡黒潮町(旧:大方町)では5/3入野ビーチでTシャツ展というのが開催されるようです。長さ4kmのきれいな砂浜いっぱいにTシャツが展示されると言うことです。黒潮町はサーファーの方にも人気のある所で、海岸近くにあるキャンプ場はシーズンには関西方面から沢山のサーファーがキャンプに来て楽しんでいるようです。!兎屋一家のゴールデンウィークは山梨県韮崎でキャンプの予定ですが・・・・・どうしようかな?ここでキャンプしようかな。

注)この記事は2006年4月27日(旧)兎屋ブログからの転載です。