日本でここだけ・・・・
と云われるとちょっと行って見たくなります。

12年前の戌年の暮れ京都ヘ遊びに行った際「来年はいのしし年なので、いのししが狛犬になっている神社にお参りはどうですか」というガイドブックの案内が有りました。小さな写真だったのですが、妙にまるっこい”いのしし”が狛犬位置に鎮座しています。(これは見に行きたいなぁ)と思いつつ機会を逃していましたが、今回京都で道草をしている時 護王神社(ごおうじんじゃ)の標識が目に入って来ました。護王?どっかで聞いたような???!ああ あの”いのしし”の。という事でぶらっと境内に入りました。

おお、これがあの丸っこい”いのしし”かぁ。思った通りというか、ガイドブックの雰囲気そのままに一対の”いのしし”が向かい合っています。なんとも愛嬌のある”いのしし”で、思わずさすってあげました。何かご利益あるかな?
何故”いのしし”かと言うと、当時、宮廷内で力を持っていた弓削道鏡(ゆげのどうきょう)に嫌われた和気清麻呂公が、大隈国(鹿児島県)に配流される途中、宇佐八幡/豊後国(大分県)に参る途中、どこからともなく300頭の”いのしし”が現れ、公をお守りしたという故事からだそうです。
詳しい事は「護王神社」で検索するといろいろ出てきます。考えてみれば”いのしし”がいきなり300頭も出てきてお守りすることはないでしょう。たぶん地元の豪族が忠臣:和気清麻呂を手勢を引き連れてお守りしたのでしょうか?でも何故”いのしし”なんだろう? その地方に猪の関係ある何かがあるのかな?!方位と関係有るのかな??ああ悩み始めたぞ。・・・・・・・来年は”いのしし”年です。京都旅行される方はちょっと雰囲気の違う 狛犬ならぬ狛猪をみに行かれてはどうでしょうか?場所は御所の西側です。
注)この記事は2006年4月19日(旧)兎屋ブログからの転載です。