神奈川を出発した日(4月8日)カーラジオからは黄砂の話題が聞かれました。愛知、奈良、大阪と西に向うに従いその話題頻度は高まり、大阪に夕方着いた時、太陽は灰色の空に満月のように有りました。肉眼で直視しても平気で、小学生の時に太陽観察で下敷きをかざして見た太陽でした。
黄砂は中国大陸黄河流域の細かい砂が風に舞巻き上げられ、朝鮮半島や日本に降りかかって来ます。毎年桜の季節と重なり春霞かと思う方も沢山いらっしゃるようです。昔から「♪春は霞~」と言われていますが、そのうちの何%かは砂なんでしょうね・・・きっと。とは言うものの風の仕業なので、日本列島は風下の身分をこれからも続けていくのでしょう。桜を見ながら、黄砂を嘆いてドライブしていました。
風と桜は昔から微妙な関係で対を成しています。いい風もあれば悪い風もある。昔読んだ古今集だったかな?「花散らす風の宿りを誰か知る われに教えよ行きて恨みん」(作者?・・・何とか法師・・・・)を見つけたとき、思わずニヤリとし、この何とか法師さんが好きになりました。オイオイ恨み節を言うだけかよ・・・・ってね。
四国に入り2日目は高知で学生時代のM先輩と23年振りの再会を果たしました。さすがに23年だといろいろ変わっていらっしゃるかなと、ちょっと緊張してお会いしたのですが、全然変わってなく、むしろ大きくなっていらしたので、安心していろいろお話しをする事が出来ました。人間は変わって行く(いや、元来持っている性格が年と共に出てくる)物でしょうが、こうやって久しぶりに会った時、昔そのままで話しが出来る事に感謝しました。ちょっとうれしかったのでその事を留守番の家内に電話しましたよ。

翌日は全国的な荒れ模様で高知県も風雨ますます激しくなってきます。しかし予報で私がこれから向う西部は午後から天気が回復すると言っていたので安心して3時間ほど走り、黒潮町(旧 大方町)で太平洋を見ながら休憩した時の写真がこれです↓。雨は小降りで、風は生ぬるく、波は激しく、色は薄黒く、まるで動く墨絵のように迫って来ました。これも風の仕業ですね。黄砂の風より、墨絵の風のほうがいいや!
M先輩との飲み会が終わる頃から、いよいよ風雨が激しくなってきました。予報だとかなり荒れる様子だし、そういえば私が四国に来る時に嵐や豪雨に遭遇する確立が高いのはどうしてでしょうね。去年もオートバイを持って来て一度も乗れなかったし、ハーレーのイベントが高知で開催された時も河原の会場が増水でパニックになったし、家族で四国キャンプに来た時は、1週間雨が降り続き一度もキャンプ出来なかったし。その夏の大雨の時、大阪と高知を結ぶファリーが座礁したっけな。
注)この記事は2006年4月12日(旧)兎屋ブログからの転載です。
2006年7月から始まった6年半の高知県移住生活は、この4月の家探しから始まりました。
[…] 動き始めたのは2006年兎屋一家が高知県に移住した時からです。本当はあこがれの長野県へ移住したかったのですが、なぜか高知県になりました。私は高知隣県の愛媛県出身者なのですが、高知県の事は殆ど知らず、Iターンとして高知県へ引っ越しました。(※その辺りの事は兎屋ブログにたっぷり書いています) […]
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