ツーリングに行こう①オイルが硬い 2006

日曜、ちょっと早起きして長男(中2男子)と約束通り東京へ例の”1957式”(正式名称:1957FL1200 通称:57年のパン)でタンデム(二人乗り)ツーリングをして来ました。午前9時には店に着き、店の横の倉庫から”1957式”を引き出します。で、まずやる事はいつものエンジン始動ですが、まあ30分位かかるだろうと思ってるので、日のあたる向いの歩道に乗り上げて暖める事から始めます。

時々チョークを引いて濃いガスを送り軽くキックしてみますが、冷えてるのでオイルがねっとりしている為1回は「バスッ」っと言ってかかりそうになるのですが、2回目の爆発につながらず、長期戦の様相です。私がコーヒーやみかんを食べながらゆっくりしてるので、不思議に思った長男は「なぜ出発しないのか」と聞いて来ます。そこでオートバイの側に呼んで、なぜスグにエンジンがかからないのか、あれこれ説明に入ります。

特に夏用のオイルのせいで粘度が高く2回目の爆発につながらない旨説明した時は納得した様子で、「じゃあ 冬用のに交換すればいいじゃん」・・・・・・・息子よそれは正しい・・・・・。でその質問に対しては、オイル交換はオイルが暖かい時でないと出来ない、仮に冷えた状態でオイルを抜こうとしても、粘ってオイルが落ちてこないので、オイル交換したければ早くエンジンを掛けなければならないのだと・・・・。

すると「じゃあ 冬になる前に冬用のオイルに替えて置けばいいじゃん」・・・・・それも正しい・・・・・。でその意見には、「面倒じゃんかよ」で答えながら、なおもキックしたり、少しでも爆発効率を上げようと、点火タイミングを遅めにしたり・・・・あまり遅くするとケッチンを食らってしまいますが・・・・・。!息子と話してると四国弁の私も神奈川弁につられてしまいます(・・・・じゃんかよ・・・・・)

でそんな事を30分ぐらいやって、何事も無かったかのように、!ババババババババババババ・・・・・とエンジンが起きます。

次にすることは、シート作成です。荷台に長男を乗せるのですが、この”1957式”はリジットフレームの為ショックがありません、自転車のような構造なので路面のギャップがそのままケツに響いてきます。そこでシートを作るのですが、今回は段ボールを15cm×25cmに切ったものを2枚張り合わせ、それをエアキャップで2重にくるみ、さらにくるんだシートを段ボールでサンドイッチにして耐久性を高めました。出来上がったシートはゴムバンドで荷台にくくりつけ、OKです。シート作りにかかった時間はたったの10分です。エンジン掛けるより早いです。工作苦手の私ですが、二人乗り用の簡易シートを作ったり、雨天運転用の簡易フロントフェンダー作りは慣れています。

やっと出発となりました。長男と2人でツーリングに出るのは実に数年ぶりです。静岡県富士宮市在住の頃は”1957式”とその前の”1995式”で朝霧高原や由比~清水方面へ出かけていたものです。彼が幼稚園時代からオートバイに乗せていたので、しきりに「なつかし~」を連発していました。神奈川県に移り数年間「兎屋」を軌道に載せるまではなかなかそういう気分にならず、また彼も難しい年頃で一緒にどこかへ行くという事も有りませんでしたが、今回ひょんな事から久しぶりのツーリングになったわけです。

注)この記事は2006年3月6日(旧)兎屋ブログからの転載です。